大手注文住宅の土地にとんでもない欠陥が発見された事例、驚きの実態が…。

トラブル・クレーム解決事例

もうずいぶん前の話になりますが、久留米市K町の戸建て住宅を訪問した時の出来事です。

K町は久留米市内でも有数の人気地区です。

そのK町に査定依頼が入りました。

査定依頼は順番で回ってくる

当時の私はサラリーマン、他の営業マン2人と合わせて3人体制、私に順番が回ってきました。

順番制度にしないとつかみ合いのケンカになります!(笑)これ本当です。公平に回ってこないと同僚から飯のタネを奪われるわけですからね。そこがサラリーマンのややこしいところです。

今の私は自営業ですので、そういう心配は不要です。たまに査定依頼が入ってきますが、誰に回そうか?などと気を遣わなくていいわけです。

大手注文会社はD社

D社は全国展開していて誰もが知る超が付くほどの大手、それだけの会社ですから安心して任せられるはずです。

し、しかし、その案件は違いました。

まずは依頼人から住所を聞いてK町の相場を調べます。査定方法も様々な過去のデータを掘り起こして調べるのですが、最終的には売主様との話し合いによって売り出し価格を決めるのが一般的です。

建物の価格は新築後10年を経過していたため、耐用年数から残存価格を決めて土地に上乗せします。

すると、中古であっても土地の広さや建物の残存価格を足すと3,000万は優に超えてきます。

新築価格で4,500万もかかっていると、10年経過後も3千万を超えてくるわけです。そうなるとなかなか中古市場に乗っかってこないため、販売が長期化する可能性がでてきます。

中古物件は割安感が一番大事

中古の戸建で一番売れやすい価格帯は1,000万~1,500万と言われています。

今や新築で2,500万~3,000万、少し郊外に出れば2,000万前後というのもザラにあるわけですからね。

ですので、1,000万台の中古物件をネットに掲載するとかなりのアクセス数があります。

そういった割安感満載の物件は不動産屋としては喉から手が出るほど欲しいのです。

そのD社の物件ですが、それでも売れるときはスパッと売れたりするので、世の中何が起きるか分かりません。

買う人はこの世にたった一人でいいわけですからね。

査定依頼で自宅訪問

私はK町の物件に出向き、豪邸を前にして「このような物件に住みたいなぁ」という感想がまずありました。

応接室に通され、50歳前後のご夫婦より聞き取り調査を行いました。

まず大事なのは販売理由です。何と言っても10年しか経っていません。普通は売りません。何か特別な事情があるはずです。

  • 転勤
  • 離婚
  • 単なる住み替え
  • 訳ありになった(自殺、他殺、殺人等)

そのどれでもなかったのです。そして衝撃の事実が...。

売却理由に衝撃が走る

「10年前に購入後、何事もなく暮らしていました。そして約1年後、何かの用事で庭の一部を掘り起こしたところ、ビンや缶などの残骸物が出てきたのです。そして『これはおかしい』と思って庭の何カ所かを掘り起こしたところ、残骸物が出るわ出るわで、とんでもない土地だったのです。私は慌てて当時の注文住宅の担当者に連絡を入れ、報告をしました。当然、現場担当者も来てもらいましたが、『工事は下請けに回していて我々には分からない』の一点張りでした。当然ですが訴訟も考え弁護士を通して相手方に内容証明等を送りましたが、『工事業者は気付かなかったので責任はない』との最終回答でした。

私は絶句しましたが、せっかくの査定依頼です。私の考えはこの世に売れない家はないの信念があります。

心理的な瑕疵にあたるのか?

売主はその瑕疵(欠陥)を知った後、「生活には何も影響はない」とのこと、住んでいる家の下の土地にガラがたくさん埋まっているという事実。特に家が傾いたりしているわけでもなく、臭いに悩まされているわけでもない。

物理的な問題でないという事は、あとは気持ちの問題ということになります。

ご主人から「このような事例はないでしょうが、やはり大きく割り引かないと売れないでしょうね?」と聞かれ、「そうですね。知ってしまった以上、次の買主に伝える義務が出てきます。そうなると2,3割は割り引いた査定価格になりそうです」と回答しました。

その後、ご主人の仕事の関係で「家を売るのをしばらく保留する」との連絡が入りました。何事もなくご家族が幸せに暮らしていければそれが何よりです。

しかし、見た目には分からないことがたくさんあるんですね。

ということは...。気付かずに売却するという事もあるわけです。ま、ご注意ください。

Fudousan Plugin Ver.1.7.14