お客様は簡単に浮気するもの?表裏が激しい人の性格の見極め方は難しい…。
一見人が良さそうに見え、話をするとすごく人当たりも良い人、これが意外と癖のある人だったりする事があります。表と裏の顔の差がとても激しい人です。
表向きは八方美人、腹の中は黒々しく、何を考えているのか全く分からない、そして後でかなりしっぺ返しをくらうパターンを幾度もなく経験してきました。
最近もそうです。売主から裏切られましたが、たった一言を言うか言わないかで状況というのは一変するものです。
異業種からの紹介の売主でしたので、´他に頼むことは無いだろう´タカをくくっていたというのが正直あります。
- 開発許可
- 農地転用
- 分筆
- 文化財包蔵地(近所で本掘実施)
- 所有者が複数名
以上のように一筋縄ではいかない状況でした。
私はすべての関係者に接触し、今後についての打ち合わせをマメにしていました。
良い事も悪い事も報告
当然ですが、売主からの依頼があっての取引です。なのでかなり大切にします。
良い事ばかりの報告ではなく、時には悪い報告もほどほどに織り交ぜながら報告します。
良い事ばかり報告して「売れますよ!」といって売主から強引に媒介契約を取り付ける会社もたくさんありますが、私はそれはいたしません。
不動産という仕事の本質がそうではないからです。最終的に確実に火の粉が当事者に降り注いできます。
我々はあくまでも仲介ですので、直撃はしませんが、当事者である売主と買主に直接来ます。
そうならないように、あえて良い事も悪い事も報告します。
突然の断り報告に愕然
ですが先日、売主から連絡があり、「申し訳ない、他の不動産屋を通して申し込みが入った」旨の内容でした。
私は「あ、そうですか!でも良かったですね。先日申し上げたように、私のお客さんは〇〇〇円で検討されていましたが、それよりも高い金額だったんですね?」と聞くと、
「え!そんなに高い評価をされていたんですか?それを早く聞いておけば良かった」と。
私は「大体それ位になるとは申し上げたはずですが。でも良かったんではないでしょうか?また機会がありましたら、よろしくお願いします」と伝えて電話を切りました。
私は紹介してくれた人に連絡をすると、「それでは困る。私の顔が潰されたようなもの。今から連絡してこれまでかかった費用を取り立てる!」と。
数時間後、紹介者から連絡があり、「すいません。難しかったです。せっかく頑張ってこれまで動いていただいたのに、食事でも行きませんか」との事。
その晩ははしご酒
とっても責任を感じていた紹介者、「今日はお金を気にせずに飲みましょう」とのことで、1件目は居酒屋でたらふくご馳走になり、それからは何と3件立て続けでスナックへ。
その晩はあのサッカー日本対ベルギー戦、普段は爆睡時間帯で、誘われていなかったら夢の中。
´これは俺に見ろと言っているんだ´と勝手に思い込み2時頃帰宅した私は約1時間、猛烈な睡魔と戦い、3時キックオフ。
後半の2点先制時には日本中が「勝った!」と思ったでしょう。私は次のブラジル戦の開始時間まで調べる始末。するとこれまた夜中の3時!それはそれでまた嬉しい問題。
喜びも束の間、あっという間に逆転され敗退。トホホ...。
売主買主を信用するのが一番難しい
話を戻すと、その紹介者が言うように、やはり全ての仕事は信用商売です。
自分だけが悔しい思いをする事に関しては案外あっさりしたものです。
しかし、それが人に迷惑をかけたとなると話は別で、私も紹介者の立場であったら同じ気持ちになっていたはずです。
どこの不動産を通して売るのか?または買うのか?正式に決まっている訳ではありません。
法的にはどんなに媒介契約を結んでいても原則は当事者の自由です。
最終的に一番難しいのは「人を信用する事」です。
肝に銘じておきます...。