年収,勤続年数等の属性良好なのにローンが通らなかったその理由とは?

不動産に関するお困り事・ご相談事

だいぶん前の話ですが、ある平屋の中古物件をオープンハウスしていたとき、ある男性が1人でフラッと来場されました。

玄関から入って奥の風通しの良い部屋で待機していた私は突如現れたお客様に慌てました。

というのが、普通は「こんにちは~」とか何の言葉でも一声かけてから玄関を開けるもの。

それが無言でこっそり入ってきて上り込んできたのです!

私は´いくらお客さんと言えど…´と思いましたが、せっかく来場されたお客さんでしたので、笑顔で案内しました。

50代前半と思える顔立ちと風貌、家族もいそうな感じでしたが、1人でフラッとパターンでしたので、少し注意しながら案内。

お客さんは無言で2,3分後、開口一番「買う、買う」と!

私は心の中で、「出た~~~カウカウ病か!」と叫びましたが、せっかく「買う」とおっしゃってくれたため、すぐにローンの説明をしました。

属性が抜群でも安心はできない

話を聞くと、大手の会社でしかも20年以上の勤続年数。誰がどう見ても「この人に貸さなかったら誰に貸すの?」という感じでした。

そして、住宅ローンの際は必ずセットで聞くのが「健康状態は良好でしょうか?」です。

住宅ローンは生命保険とセットになっている場合がほとんどで、もし先々亡くなった際、ローンが全額免除になるという制度です。

残された家族が路頭に迷わないようにするための制度で、当然ながらガンを告知されていたり、重病を患っていたりしたら生命保険に入れません。

そうなると、生命保険未加入=住宅ローン未承認となります。

そこで、その男性が一言、「うつ病なんです」と…。 その時の私は経験が浅く、「あぁそうですか、ではそのように記載してください」と言って書いてもらいました。

そして第一候補の銀行へ事前審査のFAXしました。

審査結果は当然ながら...。

2,3日も経たないうち、ローン担当者から連絡、「すいません。うちではお取り扱いが不可能です」とのこと。

理由を聞くも「それはご回答しかねます」との一点張り。

私はそこで初めて上司にその事を報告すると、「そりゃうつ病では通らないよ」と。

私は「じゃあ書かなければよかったんですか?」と聞くと、「それはそれで問題がある。後で分かったら不実告知記載としてうちも罰せられる」とのこと。

私は直ぐに連絡し、「すいません。無理でした」と伝えると、「そうでしょうね」と…。

うつ病はなぜローンが通らないのか?

それはずばり、自殺する人がいるからです。

自殺でも生命保険はおりる可能性があります。そうなると保険会社としては最初からそのような可能性の高いお客様を通すわけにはいきません。

ようはリスクが高いお客さんに通すようなことは最初から避けるわけですね。

ではどうしたら良いのか? 生命保険はあくまでも申告制です。言わなければ分からないことなので、悪質営業マンがいたら、「黙っておけば分かりませんよ」と言うと思います。

私は悪質ではありませんので、ある方法はあります。

この場で書くといけませんので、もしお困りの方がいらっしゃいましたらご相談ください。

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