訳(ワケ)ありでも隣接地からの配管埋設トラブルがあると取扱いが難しい?

トラブル・クレーム解決事例

先日の取り扱い物件はとても難しいものでした。

カツキ不動産ではどのような訳あり(事故物件・いわく付き)物件でも取り扱う事はできますが、常に買主目線にも立ちながらも、中立の立場にいる事に違いはありません。

売却理由はお隣との関係

今回の相談は遠方でしたが、とてもお困りのようでしたので、せっかく弊社を検索エンジンで探して連絡をくれたため、面談先まで急行しました。

話を聞くと、「隣の人と仲が悪くなったので家を手放したい」とのこと。

私は即座に質問、「普通の方であれば問題はないがクレーマーっぽい人であれば問題がある」と聞くと、「それは所有者が変われば何も問題はない」とのこと。

私は何とか力になってあげたいという気持ちが強くなり、一緒に現地へ行くことに。

現地は地方ですが、物件は古いものの、そんなに悪くなく、しかも「〇〇万で買取をお願いします」とのことで、その価格が相場よりも破格とも思えるほどの格安でした。

私は「前向きに考えますが、お隣がどうしても気になるため挨拶に行ってきます」と言い残して売主宅を後にしました。

井戸水を共有していた

遠方だったため、現地をもう一度確認すると、土地の角っこに何やらポンプのようなものが。それは明らかに井戸水でした。

そのこと所有者に尋ねると、「お隣との共有で使っているが切っても問題はない」とのこと。

私は「いやいや、それは分からないですよ。共有となると他人の埋設管が敷地内に通っているということなので、トラブルの元になる可能性があります」と。

私はとりあえずお隣さんがどのような人か挨拶に出向くと、愛想は良いが何かしら二面性を持ったような人物が出てきて事の経緯を説明されました。

すると、「売却するならするで良いが井戸水の件は全責任を持って処理してもらわないといけない」と。

私は困り果て、「ではお宅の敷地を掘って井戸水を掘ることはよいでしょうか?」と尋ねるものの、「それはそれで良いかもしれないが、かなりお金がかかるよ」とのこと。

トラブル解決方法として

今回は上記経緯をすべて売主に報告し、お隣さんにかなりの問題がある事を提起、「第三者に変更する事は簡単だが、購入動機に影響を与える重要な事項のため買主に対しての告知義務がある。おそらく当物件を購入する人はいないだろう」ということで丁重にお断りしました。

未来永劫、このトラブルが継続するということは無いと思うのですが、生きているお隣さんがクレーマーっぽい人であれば尚更告知義務があります。

死んだ人より生きている人の方が恐いですよ。お気を付け下さい。

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