オーナーチェンジ物件売却の査定依頼でオーナーが大激怒したその理由とは?

トラブル・クレーム解決事例

ずいぶん前の話ですが、私が売買専門店N不動産に在籍していたころの話です。

その頃の不動産市場は活気があったといいますか、久留米という市場が今みたいに荒らされていない(?)という状況で、名前が売れていたN不動産には結構な数の査定依頼が舞い込んできていました。

それこそチラシ効果は抜群で、1万枚撒いたら5,6件の依頼が来ていたように思います。

この数字がどれだけすごい事か、不動産関係者の方々ならお分かり頂けるのではないかと思います。

ビルの売却査定に不慣れな上司

当時の私は不動産取引という仕事の修行中で、売却査定をするにあたり、上司がもれなく付き添っていました。

その当時の上司は一風変わった雰囲気を持つ人で、見た目は体格が大きく、そのぶん態度もデカい!(笑)

私一人には到底任せられないと悟っている上司は査定依頼がとても楽しみだったようで、新しい物件を見に行くたびにテンションが上がっていました。

あるとき、久留米市国分町のあるビルの査定依頼の連絡があり、その上司と共に現地でオーナーと面談。

そのビルは一見「テナントビル」で、誰がどう見ても住居用ではありませんでした。

それを前提に上司はオーナーに頭から覆い被さるように発言しました。

「いやぁ、今はですね。投資用物件は動きが悪いので安くないとなかなか厳しいですね。利回り15%はほしいところです」

すると、言うまでもなくオーナーの顔色がみるみるうちに激変!

「なんてことを言うんだ!ここは思い入れがある物件だ。それをお金儲けの対象にする人になんかには頼めない。あなたはここを投資対象として見ているのか!」と。

上司はこの期に及んでも謝ることなく、「いやそれが現実の事ですよ」と、まさに火に油状態、というか火にガソリン状態でした。(笑)

「何を言っているんだ君は!もういい、帰ってくれ!!!」

そこで怒らせてしまったことを初めて悟った上司、「いやそんなつもりで言ったわけでは…」と、それでも´すいません´の一言が出ない上司。

人間の心理というのは、一度機嫌を悪くするとなかなか元には戻らないもの。

「そんな目で見られたことはとてもショックだ!もう何を話しても意味がない。帰りなさい!」と。

横で黙って聞いていた私は「気分を害されたようで申し訳ありません。とても良い物件だと思います。私の友人で事務所探しをしている者がいまして、一度よかったら内覧させてもよろしいでしょうか?」と。

すると、頭に血が上っていたオーナーが少し顔色を変え、「最初からそういう目で見てほしかった。でももう無理だろう。帰った帰った」と聞く耳を持たない様子。

上司はバツが悪そうな顔色、同時に不満を顔に表しながらも「じゃあ行こうか」と言いながらビルを後にしました。

インスピレーション能力も大事

自分がこう言ったら相手がどう思うか?という瞬時な判断は時に大事で、思い付いた事や知っている事を何でもかんでも発言していたら相手は不愉快なもの。

その時の上司は「利回り重視」の発言が非常に多く、オーナーからすれば、「自分の物件をお金儲けの対象にするなど何という不届き者!」と思ったことでしょう。

後で周りから聞いた話ではその上司、「あの人はビルの査定はしたことないよ」とのこと。

´あぁ、どおりでねぇ´とは思ったものの、その気持ちと同時に´それはあまり関係ないのでは?´とも思いました。

この上司、やはりちょっと変わった一面を持っていて、トラブルが絶えないタイプ。

今でもたまに連絡を取ったりしますが、「う~ん」という感じです。

でもこういう人がいると話題に事欠かなくて面白かったりはしますね。

皆さま、ご注意ください。

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