測量の見積依頼で失敗,依頼者に迷惑をかけた事例,一歩間違えば大トラブル

トラブル・クレーム解決事例

先日、このようなことがあり、買主に迷惑をかけてしまいました。

比較的安価な土地の契約があり、古家付の本体物件が1つと、ついでに向かい側にあるオマケ物件1つ(約30坪)の合計2つの物件の取引でした。(以下、オマケ物件は飛び地と称します)

たまにあるオマケ物件

その飛び地物件はグリコのおまけみたいなもので、接道していないため建築ができず、まさしく本体にくっ付いているだけの物件でした。とは言っても駐車場や家庭菜園としては十分に利用できる感じです。

買主としては本当はどうでもよかった物件だったのですが、売主としては´残しておいてもどうしようもない´ということで、それも一緒にということで、売買取引の対象物としました。

本契約では買主が測量代を支払うという条件だったため、私は何気にいつもお世話になっている調査士の先生に依頼をかけました。

その際、何も考えずに測量の見積もり依頼と題して、先生に公図と謄本をFAXで流しました。

数日後、先生より見積書がFAXで届き、測量代を見ると、約40万とややお高目だったため、買主にそのまま報告しました。

案の定、買主は「高いから測量はしなくてもいいや」との反応、私はすぐさま「今後のために測量はして境界確定だけはしておかれたほうがいいと思いますが」と提案、すると、「じゃあ30万に勉強してくれればねぇ」との回答、私は「先生を説得します」と回答しました。

調査士の先生に交渉、驚きの回答が…。

私は先生に連絡、「40万は高いので30万にならないか?」と交渉すると、難色を示しながら「う~ん、それはなかなか厳しい、飛び地があるからですねぇ。」との回答に対して、私は「はぁ?」といった反応、そうです、飛び地まで測量費用として見積りをしていたとは気付かなかったからです。

私は「いやぁ、飛び地は建築できないから買主も飛び地までの測量は希望していないと思いますが」と言うと、「それだったら本体だけで30万でいいですよ」との先生からの回答があり、「あぁそうですか、じゃあ言ってみます」と電話を切りました。

その後、買主とのやり取り

私:飛び地は測量しなくてよかったんですよね?

買主:あぁ、あれね。うん、しなくていいよ、どうせ建築できないからね

私:そうであれば30万でいいといっていますが。

買主:え?ちょっと待って、それおかしくない?飛び地がなくなった分が安くなっただけじゃないの?

私:はい、そうなりますね。

買主:結局、丸々値引きに応じてくれたという訳じゃないということ?

私:はい、そうですね。

買主:ま、いいか、飛び地だから、それは追々するとして、もうそれで話をしているのであればお願いするよ。

私:あ、ありがとうございます。

交渉の仕方を間違うと痛い目に…。

上記のようなやり取り、な~んかおかしいですよね、交渉の仕方が。というより、そもそも本体だけの測量代がいくらだったのか?ということですね。

オマケだからと言ってちょっと意識なさすぎですね。ここで失敗するとは…。

結局、買主としても飛び地を測量するという意識がなく、買主の気持ちとしては、´なぁ~んか不に落ちない´という感じだったのではないでしょうか。

トラブル事例という訳ではありませんが、ちゃんと物件に対して意識を持って取り扱っていれば、こんなことにはならなかったという事例を紹介しました。

オマケだからと言ってバカにしていた自分に反省…。

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