築浅物件にも瑕疵ってある?よくある水漏れ、瑕疵ってそもそも何?

トラブル・クレーム解決事例

瑕疵=欠陥です。厳密に言えば目に見えない欠陥ということです。

目に見えている欠陥は瑕疵とは言わない

欠陥を承知で「買いますよ」ということですので、瑕疵という表現は適切ではありません。

不動産という商品、瑕疵があるというのは、「あって当然」という見方もある一方で、「ないのが当たり前」という見方もあります。

その違いは何かというと、住宅でいえば、中古であれば前者(あって当然)であり、新築であれば後者(ないのが当たり前)ということになります。

では、瑕疵があって当然と言われる中古物件、その取引にかかわる我々不動産会社にとってみれば、後々のトラブルやクレームというのは無いに越したことはありません。

買主にとってはそう何回も経験することではありませんので、できればスムーズに、そして新しい住まいを快適に過ごしてもらいたいという思いは売主さんも不動産屋も同じです。

トラブルやクレームは避けられない?

しかし、まったくトラブルにならないケースという取引はありません。

程度の問題や、受け取り方の問題もありますし、人それぞれの´感覚´が違うからです。

築10年以内の築浅の中古物件であれば、まだ保証期間も残っているので安心と思われる方が多いでしょう。

しかし、それでも住んでいなかった物件は意外に水のトラブルがあります。

一つの実例を紹介しますと、

  • 築後1年の築浅
  • 半年しか住んでいない
  • オール電化
  • 大手ハウスメーカー建設の木造住宅

上記内容の物件を取引したことがあり、何でもなさそうなのですが、これが意外にあるんですね。

電気温水器から水漏れ

オール電化のため、電気温水器があります。半年しか住んでいないものの、その温水器は当然使用していました。

そして、秋口に訳があり入居者が引っ越すことになりました。そこで重要なことを忘れていらっしゃいました。

温水器内の水抜きです!

これは意外に忘れがちで、これをきちんと水抜きをした状態で引っ越す人は少ないのかもしれません。

寒い冬を越さないといけないわけで、その間、器内に残っていた水が寒波の影響で凍結、膨張します。

そして、使用するためにブレーカーを上げると、破裂を起こして水漏れを起こします。

なので、寒い冬場に使わない間があるときは必ず水抜きをすることが大事です。

その場ではすぐに水道屋さんに手配をして処置をしましたので、すぐに解決したのですが、これを事前に売主さんが「こうなっている可能性がある」というのを察知して告知することができるのかどうかですね。

売主側が告知する事が重要

事前に水漏れすることが分かっていれば、告知することにより瑕疵にはなりませんが、築浅の物件であれば、買主さんとしては「直ぐに住める」ということを期待して購入しているため、費用負担が買主側にあると言われたら、それは納得できないでしょう。

したがって、上記のような瑕疵の補修費用の負担は売主さんにあるといってよいでしょう。

それがたとえ契約書上「売主は瑕疵担保責任を一切負いません」という内容でもです。

この解決策と言えば、事後解決というより、本来ならば事前に不動産屋がブレーカーを上げるなりして、ちゃんと作動するかどうかを確認することが大事なのかもしれませんね。

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