オーナーチェンジ後の確認事項は入念に!トラブルの元にもなりますよ

トラブル・クレーム解決事例

先日、オーナーチェンジ物件の取引を行った際のトラブル事例をご紹介します。

本当は確認1つしておけば何という事はなかったのですが、その確認1つをしなかったために起きた事例です。

オーナー変更は設備の支払い契約の変更も必須

設備の防犯カメラがリース契約でしたので、オーナーが変わる際は注意が必要です。

防犯カメラ会社に問い合わせたところ、「当社は設置しただけなので分からない。リース会社は別なので、そちらに問い合わせをお願いしたい」と完全に話を振られました。

連絡先を聞いても「弊社では分からない」とのこと。何というお粗末さ。

オーナーに連絡し、「面倒でしょうが書類を探してもらえますか?」と説明して、何とか後日連絡先が判明。

リース契約というのは基本的に購入と同じでローンを組んだようなもの。

そのことさえも、あまり認識してないオーナー、これもどうなのかな?とも思いましたが、そもそもこの防犯カメラを設置する事を提案した会社(おそらく管理会社)が認識させていなかったというのも問題だと思います。

ちなみに、新オーナーが「防犯カメラは不要なので解約したい」という話になったら一体どうなるのか?という問題にもなってきます。

そうなると、その引き渡しまではオーナーの持ち物ですので、新オーナーが「いや、何が何でも解約を」ということになると、オーナーが残額全てを支払っての解約という事態になります。

その件では新オーナーを説得し、何とか引き続き継続という形で収まったのですが、その後の新オーナーの対応がまたお粗末でした。

名義変更の書類をなかなか返送しない

その後、リース会社から名義変更の書類を取り寄せ、新オーナーに説明し、「早急に署名捺印をして送付をお願いしたい」旨を伝えました。

新オーナー、電話するたびに「忙しいので直ぐには送れないかもしれないが必ず行う」とのこと。それでも私は「早く送っていただかないとそのまま今のオーナーから引き落とされるのでお願いしたい」と説明。

その後、引渡しも行い、その際にも旧オーナーには「名義変更が遅れる可能性があるので、もし引き落としがされていたら連絡をお願いしたい」と説明しておきました。

その後に起きたトラブル

旧オーナーから連絡があり、「数ヶ月間も引き落としがされている」旨の内容、私は急いで旧オーナーに連絡するも

「直ぐに送ったつもりだが分からない」の一点張り、リース会社を調べて連絡すると、「名義変更が遅れたために引き落としが前の所有者のままだった」とのことでした。

トラブルはすぐに解決

そして、このトラブルで不幸中の幸いだったのが、新オーナーから管理会社継続の承諾を得ていたため、家賃管理もしていたので、月々に直せば1万数千円程度、それを毎月の送金から差っ引いて振り込めばよいだけの事。

でも後でこのような事をいきなり言われると慌てるものですね。

何が一体どうなっているのか?まずは記憶を手繰り寄せ、当時の書類を引っ張り出して調べると案外どうにかなるもの。

しかし、これをどうにか未然に防ごうと思ったら、毎月、旧オーナーに連絡して「無駄に引き落としされている項目はありませんか?」と確認しなければなりません。

オーナーが暇であれば良いのですが、たくさんある口座の中でそれをいちいち確認させるというのは当方としても気が引けるもの。

不動産自体が信用取引ですので、ある程度の信用は必要で、「他人任せ」という側面もどうしてもあったりしますので、なかなかトラブルが絶えない商売ですね。

皆さん、気を付けましょう。

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