共同仲介とは?売主買主の間に不動産屋が2社3社入る事があるって本当?
不動産屋とは不動産取引の仲介をする専門業者で、物販ではなく、どちらかというとサービス業です。
今回は内々のトラブルに発展するケースがある内容でしたので、トラブル解決事例カテゴリに分類します。
仲介業とは、その名の通り、我々不動産に関して知識を持った専門家が、知識が乏しい一般の方々の間に入って物件にまつわる調査をしたり、金額の交渉をしたりして、最後の引き渡しに至るまで何でも行う不動産屋のエキスパートです。
我々仲介業者=人のふんどしで相撲を取る商売と言われており、そのふんどしがなければ商売ができません。
ですので、そのふんどしを売主様から借りる訳ですので、売主間との関係は密接になってきます。
様々な売主様からの相談
売主様の中には
- かなり知識を持っている人
- 知識が全くない人
- 知識が中途半端にある人
と出会うため、当たり外れも多分にあることですが、中にはかなりの知識を持っていても、かなり上から目線の方、とても下手からくる方や、とても話しやすかったり、時に問題が生じたときに柔軟に対応してくれる方、様々です。
真ん中の知識が全くない人=好きにしてくれ状態の人は、それこそ不動産屋としてはとっても上客としてもてなすこともあります。
「煮るなり焼くなり好きにしてくれ」状態ですが、そのような場合でも煮たり焼いたりするはずがありません。
損得抜きの仲介
ちゃんと相場を調べて相場で売れるように最善を尽くします。
問題なのは下の中途半端な人で、これは困ったものですね。中途半端ですから余計なことを言いだします。
こちらがお客様目線でアドバイスしているのにもかかわらず、「あぁそれはこうなんだからこうなんじゃないの?」と超強気でおっしゃいます。これは困ります。
それで「いやそれはこうなんですよ」と言ってアドバイスをして素直に聞いてくれればよいのですが、そのような方に限ってそんなことはありません。
結構苦労する方もいらっしゃいますが、交渉ごとというのは最初からそんなにうまくはいきません。
どんな方であっても我々はお客様目線に立ってうまい具合に立ち回りますよ。
売り側仲介、買い側仲介?
本題に戻りますが、不動産仲介というのは売り手側につく場合と、買い手側につく場合があります。
それが同じ不動産屋1社で双方を相手にするのであれば、これは何も問題はありません。
それは双方目線に立つことができるので交渉がしやすいからです。
ですが、現実はそうはいきません。不動産業界というのは´生き馬の目を抜く業界´と言われるように、人の物件を動かしてナンボみたいな仕事ですので、ガッツガツいく人がいます。
そのような業者はある意味儲かっている業者とも言えます。
グイグイと無理やり間に入り込もうとしますので、間に不動産業者が一つしか入っていない場合でも、「うちが知り合いだからうちが入る!」みたいに威勢よく来られます。
お客様をないがしろにして利益優先の業者も
それはそれで絶対悪いということではなく、良い面がある事も事実です。
しかし、我々は売主買主さんの取引がスムーズに且つ円滑に進むようにするのが仕事です。
それをないがしろにする不動産屋が多いというのは考え物です。
2社の不動産業者が入ることは普通にありますが、なんでか3社入る場合もあります。これが厄介ですね。
これは用心しないと、2社であれば役割分担がちゃんとできていますので、割とスムーズに事が運びますが、3社入ると「何もしない、金だけもらう」という業者が1社あります。
そうなると、利益の事しか頭にありません。そしてひっかき回します。
お客さんには関係のないところ、つまり不動産業者同士で取っ組み合いのケンカの場面に遭遇する、これはたまにあるんですね。
さすがに殴り合いをするわけではありませんが、決済の場で怒号が飛び交うこともあります。いい迷惑ですね。
本当は売主さん側に通じている不動産屋に買主さんが連絡する、これが一番良い取引にはなるのですが、買主さん側と不動産屋が特別な人間関係がある場合、これは「あんたに仲介に入ってもらいたい」と言われたら、全力を尽くすべきですね。
ですが、ネット社会にだんだんと移行しつつある現代、共同仲介自体もなくなって自社媒介は自社で売るという時代がくるかもしませんね。
これからこのような類の話は何度も話題にすると思いますが、仲介がどうであろうと、売主さん買主さんをないがしろにして利益優先の不動産屋には要注意ということですね。
少なくともカツキ不動産はそんなことはありませんから、ご安心ください。