家賃滞納は悩ましい問題,家主管理から管理会社へ変更になった場合の注意
現在では賃貸の入居申し込みの際、法人契約でない限り、保証会社に半強制的に入らされます。
家賃総額の80%であったり、50%で更新料があったりと、保証会社によって様々です。
加入拒否は入居を断られる?
「家賃をきちんと払えばいいんでしょ?払いますので、保証会社には入りたくないです」と言おうものなら、管理
会社から「すいません、今回はご縁がなかったことで」と断られるほどです。
それほど、家賃滞納というのは発生しやすく、どれだけお金持ちの入居者であっても、将来ずっとお金を持っているとは限らないからです。
そして、現在の家賃保証会社も競争が激しく、厳しい競争を勝ち抜くために我々不動産業者には定期的に営業マンが営業をかけてきます。
ですので、今となっては保証会社に丸投げと言う物件が多いため、家賃滞納問題にはノータッチということも多
くなってきました。
管理会社へ変更するオーナーが増えている?
しかしながら、前は大家管理物件だったのが、大家さんが面倒くさくなってきて管理会社に依頼するというケース
も増えてきています。
そうなると、保証会社が今のように乱立していない頃からの入居者も多く、保証会社に入っていない入居者がいるのも事実です。
そんな中、家賃滞納が発生した場合、どのように対処していくのか?というのが問題となりますが、
・ドアに貼り紙
・内容証明を何度も送りつける
といった行為は、名誉棄損等の不法行為として逆に訴えられるケースもありますので、我々もナーバスになってい
ます。
強制的な鍵交換は罪?
また、賃貸借契約書の特約条項に、「2か月間、家賃を滞納した場合、ドアノブを交換します」と書いていて説明もして印鑑をもらっていても、その入居者が滞納し、ドアノブを交換した場合、器物損壊罪に該当するそうです。
また、管理会社は鍵を保管していますが、家財道具を無理矢理運び出したりしたら、これは住居侵入罪、窃盗にな
ります。
なんてこった~~!って感じですよね、契約書に書いていてもですよ、しかし、これが現実です。
ではどのように対処すべきか? まずは入居者が帰宅する時間を見計らって口頭で催促するなり、簡単な催促書面を作成するなりします。
全てはオーナーの利益のため
それだけしてもダメな場合は次のステップに移ります。めでたくブラックリスト滞納者の仲間入りをした訳ですので、 こちらとしてもそれなりの対応をしないと大家さんに顔向けができませんからね。
「配達証明付き内容証明郵便」の発送です。結構きつめの文章内容になります。
滞納賃料〇〇万円をいついつまでに支払うように、支払いがない場合は契約は解除です、というような感じです。
それを何度か繰り返したのち、それでも応答がない場合、次は裁判です!
ここまでくれば容赦なしですね。皆様、ご注意を…。