2017.05.12

住宅ローンが通らない人の理由は？事前（仮）審査は必要です。

住宅を買う際、現金で買えればそれが一番良いのですが、ほとんどの方は融資を受けます。

しかしながら、融資が通りやすい人と通りにくい人がいるのが実情で、我々は契約をする前、そこまで念入りに聞き取り調査をいたします。

それを属性調査と言いまして、それをしない事には、買主様から「これ買う買う！」と一方的に言われても、

審査の土俵にすら乗ることがありません。電話口で「あぁ無理ですね」と言われてそこで終わりです。

では、どの程度の属性であれば問題がないのか？ということですが、総合的な判断になります。

融資が通りやすい人とは？

とは言いましても、非常に高属性で、´あぁこれなら事前審査は大丈夫かなぁ´と思っていても、ふたを開けてみたら何とびっくり！「アウト～～～っ」てこともあります。

そういうお客様は自覚もなく、当然「買えるもの」と思って物件を探しますし、我々も「あの人なら大丈夫」と思って探しますので、「審査が落ちた」と聞いた時の驚きはハンパなものではありません。

中にはブチ切れる人もいます。我々や銀行に対してですよ。´そんなことを言われても．．．。´という感じですが。

「何か過去にありましたか？」と聞いても、「いや心当たりはない」という返事しかなく、途方に暮れた状態になります。

そして、一度そうやって落ちてしまった人は気分も落ち込み、2件目、3件目と融資機関に申し込む気力を失ってしまう人もいます。

それとは逆に「絶対通すぞ！なので売主さんにはもうちょい待ってくれるように頼んでくれ」と意気込む人もいます。

せっかく希望を持って夢のマイホームを探し当て、既に生活イメージを湧かしている人にとっては後者が多いのですが、諦める人がいることも事実です。

我々はそのような方々のために手助けをするのも仕事の一つです。

すいません、私の事なのですが、2012年に家を建てました。S建設と言うローコスト系の住宅です。

私は以前やんちゃ（？）なときがあり、クレジットは滞納するわ、踏み倒しそうになるわで少し大変な時期があり、クレジットカードさえも作れませんでした。

ですが、ある人から「クレジットカードと住宅を融資する銀行（金融機関）は審査機関が違うから住宅ローンは大丈夫かもよ」の一言で、「もしローンが通ったら買おうか」と妻に話し、S建設を通してローンを申し込んだ経緯があります。

住宅ローンというのはご存知の方も多いですが、債権者（ほとんどの場合が銀行）が土地と建物を担保に取ります。抵当権と言って債権者が「もし払えなかったら物件を取り上げるよ」ということです。

なので、土地建物の担保価値も融資を受けるうえで大事なファクターにはなってきます。

そのときの私の年収は恥ずかしながら400万しかなかったのですが、な、な、なんと2,800万の融資がおりました。

私がそのときに在職していた会社がN不動産といいまして、親会社は誰もが知る一部上場企業のN鉄道というのもあったのかもしれませんが、N不動産は吹けば飛ぶような弱小会社です。

なので諦めなくてよかったと今では思っています。

実際の契約の前に「絶対大丈夫」と皆が思っていても想定外の事が起きることがあり、私もこれまで何度か経験がありますが、事前審査でアウト宣告を受けることがあります。

そのような方のほとんどは何かしらの心当たりがあるもので、「あぁそう言えば、あのときのクレジットカードの滞納が尾を引いているのかな？」等の返答があります。

そんなときのために、どんなに年収が高い方や公務員だからと言って安心は禁物です。

事前審査を飛ばして融資特約を付けて契約し、いざ本申し込みをしたらダメだったとなると、契約自体が無効になり、手付金を返還するなどのわずらわしいことをしないといけません。

我々は良いとしても売主さんに迷惑がかかるため、必ず事前審査を受けたほうがいいです。

皆さん、ご注意くださいね。