その他

「住宅ローンの金利が安いので今のうちですよ」と決断を迫られるケースが多いです。

かく言う私もそういうときがありますが、本当にそうなのでしょうか？

長い目で見れば少しずつは上がると思いますが、急激に上がると実は経済面での景気が悪くなるという実情があるのをあまり知られていません。

景気の都合で上げるに上げられない

まず銀行預金で考えてみましょう。現金を持っていても得られないものといえば金利です。

我々が現金を銀行に預けた場合の金利、雀の涙ほどですが、預けていたほうが安全なので止む無く預けるといったところでしょうか。

年利0.01%や多くても0.1%ですか。ほぼ無いのと一緒です。

その金利がもし、あり得ない話ですが、「年利5%に引き上げますよ」と銀行が打ち出した場合、皆様はどうされますか？

全財産を預けませんか？そうすれば預けておくだけでも複利で増えていきます。

ですが、そうなった場合の´消費´はどうなると思いますか？物を買いたいと思うのかそうでないのか？

そうです。銀行に預けておいたほうがお金が勝手に増える訳ですから、誰もが引き出そうとしません。

そうすればお金が世に出回らないため誰もが物を買おうと思いません。

すると必然的に経済の流通が悪くなり、物が売れない＝景気が悪くなるという悪循環を引き起こします。

なので金利は下げれば下げるほど景気が悪くなるという仕組みです。

これが、金利というのは上げたくてもあげれない実情というのがある理由なのです。

その証拠に不動産と密接にかかわってくる住宅ローン、いつまでも「史上最低金利の今が一番買い時ですよ」と消費者を煽るわけです。

金利を下げればよいのか？また違う問題が．．．。

では金利を下げたらよいではないか？ということになるわけですね。

「どうせ銀行に預けても0.01%じゃあ意味ないね、じゃあ持っておこうか」となるわけです。

そうです。タンス預金になるわけですね。

これはこれで問題になり、タンス預金というのは規模がとてつもなく多く、約40兆とのことです。

それは国としても非常に問題になるわけで、そのタンス預金を引き出させて、消費に使うなり銀行に預けるなりしたほうが景気回復には役立つわけです。

マイナス金利にすると景気が良くなる？

はい、そこで結論です。マイナス金利にして紙幣を少しずつ減らしていけば景気は良くなります！

世に出回っている紙幣（通貨）を少しずつ廃止していこうという国の動きがもう止められなくなっています。

つまり、紙幣ではなく次の産業革命として、紙幣や硬貨をデジタル化させていこうという狙いが水面下で起きているのです。

そして、同時にマイナス金利にすれば景気は良くなります。

いくらタンス預金額が多いとはいえ、銀行に預ける人はたくさんいるわけです。

そして、今から続々と普及するであろうデジタル通貨でお金をスマホで管理します。ようは「見える化」させるわけですね。

国や金融庁がキャッシュレス化を推奨させている一つの理由としては、買い物などを便利にさせることにより消費を活発にさせるという狙いです。

そうすることにより、国や銀行はお金を一元管理することができます。

管理できればお金の流れがすべて記録されますので、脱税や暴力団絡み等の闇組織に流れているお金をすべて「ガラス張り状態」にすることができます。

そこでマイナス金利にするとどうなるか？マイナスにするというより、少しずつ手数料を差っ引いていくということですね。

そうすると、消費者側としては、便利になる一方で金利もしくは手数料を支払う事になります。

マイナス金利とキャッシュレスが最善策

見える化しているデジタル通貨の残高が少しずつ減っていくわけですから、消費者は次に何を思うのか？

早く物を買わないと減っていく、という心理が働き消費が増えて景気が良くなります。

減っていく現金、今度は銀行は何を提案するのか？そうです、元本保証付きの定期預金や、保証なしの投資信託等の金融商品を勧めてきますね。

そして、保証なしの株も勧めてきます。そうすると投資熱が加熱してお金の動きが激しくなります。

そうすることによって銀行も顧客から預かった資金を企業に貸し出して潤う、顧客も金利が増えて尚且つ買い物や送金が便利になる。

まさに良いことずくめ

日本人は何だかんだと言って便利になることを「これでもか」というほど望んでいます。

今や生活に欠かせないインターネットですが、このネットが普及する前に一体どれだけの人が「これは産業革命が起きる」と先を読み切った人がいたでしょうか？

スマホもそうです。「なにこんなもの、電池ばかり食いやがって！ガラケーで十分だよ」と言っていた人が今ではスマホでLINEしたりゲームをしてるんですよ。

3大メガバンクである三菱東京UFJ、三井住友、みずほはいち早くフィンテックセンターを立ち上げ、独自通貨を開発しており、先日は楽天コイン、乗り遅れないようにと、地方銀行では初めて福岡銀行が「よかPAY」を打ち出しました。

この流れはもう誰にも止められないと思います。皆さんも乗り遅れたらいけませんよ。

今日は「住宅ローン金利は上げようとも上げられない本当の理由」を説明しました。