従業員がコロコロ入れ替わっている不動産業者には注意が必要?
よく耳にすることですが、「あの会社は、きちんと仕事はこなしているのだが、どうも従業員が長続きしないんだよねぇ、また違う担当者を紹介されたよ」と、よくオーナーさんから言われます。
特殊な業種の不動産業
たしかに「良い会社」との評判があり、対応も素早く、いろいろな提案をしてくれるのですが、何故だか分かりませんが従業員がすぐ辞めてしまいます。今どきの文化なのでしょうか?
かといってじゃあ直ぐに新しい人が入っているかと言えばそれもなさそう。
では内部事情があるのか?
- 重労働をさせられる
- 汚い仕事までさせられる
- 給料が安い
- ノルマがきつい
- 嫌な社員(上司)がいる
「嫌な社員(上司)がいる」というのはどこでもそうです。そんなことを理由に辞めていたらどこに行っても同じです。
当然ながら、何をメインにしている不動産屋かによって、従業員に対する扱いは違ってきます。
- 売買
- 賃貸
- 管理
- リフォーム
- 建築
様々な部門が存在するのが不動産業界
それぞれに役割が分担させられていて、大きく分ければ、
売買、賃貸、リフォーム、建築=数字のみ
管理=維持
上の図式から言えば、管理以外は数字だけです。
会社が要求するものは只一つ!
「マネー」のみ です。それ以外には一切ない!といっても過言ではありません。
会社の信用というのも当然あります。それは大前提ですので、それを失墜させてまで数字を上げられては会社も困るわけですから。
上の中で一番大変なのは管理だと思います。これは毎日がクレームの嵐です。
管理は大変な仕事
以前にも書いたことがありますが、クレームというのはサービスリクエストですので、クレームという書き方は好きではありませんが、実際に管理をされている方から言わせればクレーム以外の何物でもありません。
電話が鳴るたびに嫌な顔をしながら受話器を取ります。
数人、数十人といる管理担当の中で最初に電話を取った人が担当になります。
そうなると、嫌々ながら仕事をする破目になり、だんだんと仕事が嫌になってきます。
うつ病を発生した人をたくさん知っています。そうなると仕事に向き合う姿勢が悪くなる一方です。
管理が営業につながる?
そしてもっと言えば、管理というのは只単に電話だけの対応だけではなく、営業も一緒にやらないといけない会社があるのも事実です。
つまり、管理を窓口として、入居者との人間関係をつくって営業を行い、数字に結び付けて売り上げを上げなさい!と上からの指示が来るわけです。
こうなるともっと大変です。毎日のクレーム処理だけでも大変なのに、それにプラスして数字に追われるくらいなら、仲介営業でノルマが与えられたほうがよっぽどマシだと思います。
大手の〇〇不動産のように何百人もいる会社であれば、数人が辞めてもどうってことはないかもしれませんが、少数精鋭で切り盛りしている会社なのに、そのなかでコロコロと人が入れ替わる。
離職率からすれば、後者(少数精鋭)のほうが圧倒的に高いわけですから、何かが社内事情で起きている可能性大です。
あの会社大丈夫か?ブラック企業じゃないのか?それとも何かあるのか…?と思われても仕方ありません。
これはかなり要注意の会社であることは間違いありません。ご注意を。