天井から水漏れの原因に驚愕!素人のエアコン設置は大変な目に合う?

トラブル・クレーム解決事例

先日のトラブルですが、水漏れが発生すると応急処置も必要ですが、それが終わったら必ず原因を突き止めなければいけません。

水は上から下にしか流れません。その逆があれば本当に助かるのですがね。

1階にお住まいの方から連絡があり、「ポタポタと落ちてくるのよね、ひどくはないけど精神的にもう限界」との内容でしたので、急行すると、部屋の隅の天井からポタポタと滴が…。

私はしがない不動産屋で、なかなか原因が分からなかったため、業者と同行して一緒に見てみると、2階の真上に住んでいる入居者が、数年前にエアコンを設置、その室外機が1階の陸屋根部分(約1畳分)に置かれている状態でした。

こんな感じです。室外機の周りが結構水浸しなのが見て取れます。

1階の水漏れ部分がこのような感じです。天袋のレール部分も水が浸み込んできています。
結構長いこと放置されていたようです。

水漏れの原因が分からない!?

外からよく見てみると、外壁の穴から室外機に繋がっているドレンホース、その穴付近から外壁を伝って下に流れ、その陸屋根に落ちてきており、その陸屋根部分は上の写真のように水浸し状態。

業者は「おそらくこれが原因ではないか?しかし外壁を伝ったとしても、階下まで影響するかどうか」とのことで、私も同感でした。

業者は大工が本業でしたので、「これは私の出番ではなく、2階のエアコンを設置した業者の取り付け方に不手際があった可能性がある」との見解でした。

2社目の現地調査

後日、再度入居者のアポイントを取り付け、今度は電装関係の業者に来てもらいました。

すると、「エアコン自体は問題ない、この程度でこの水漏れはあり得ない」との見解を示し、もう一つ考えられる原因として、「お風呂場側の排水口付近のひび割れ」と「外壁のめくれ」を指摘していました。

それが下記の写真です。

私もそのもっともらしい見解に「あぁそれが原因だなぁ、1社目の大工さんはよく見れなかったんだなぁ」と思い、結局、2社目の電装屋さんは「うちの出番ではない、大工仕事」と丸投げ状態でした。

再度、本業の大工さんの登場

再度、1社目の大工さんにその電装屋さんの見解を説明すると、「その可能性はあるが、こないだは2階を見ていなかったため、その可能性はあり得る」とのことで、再々度入居者(今度は1階と2階)のアポを取り付け、大工さんに見てもらいました。

まずは1階、広範囲に渡った水漏れの一番ひどい箇所の天井をめくり目視すると、シミが多く、「ここからしか考えられない、この上はエアコンがある」と。

そのめくった状態がこちら、構造が鉄筋コンクリートというのが判明したことにも驚きです。

そして、ひどくない側(上がお風呂場)の天井をめくって目視すると、シミは少しあるが、エアコン側よりひどくない、「これは間違いなくエアコン」ということで、また2階へ。

下の写真が1階の天井(2階がお風呂場側)、あまりひどくない状態です。

ついに雨漏りの原因が判明

2階の入居者に聞き取りをすると、「エアコンはすぐ近くの人に設置してもらった」とのこと。

大工さんは「どう見てもお風呂場が原因ではない、この漏れ方からすると間違いなくエアコン側」と断定すると、入居者はどうも腑に落ちない様子、「じゃあ床下を剥ぐって見ようじゃないか」とのこと。

下の写真がエアコンがある和室の畳をはぐった様子、板をはがして覗いてみると明らかなシミを発見!

それでも腑に落ちない様子の入居者、「今度は壁を剥がしてみてみよう」とのこと。

大工さんは「そこまでしなくても良いですよ」と言いながら、エアコンから繋がっているドレンホースの穴の付近を少しだけ剥がしてみると、な、な、なんと!

通常、エアコンの穴は開けた後に穴の周りに丸いキャップを取り付けてホースを通すのですが、その丸キャップを取り付けておらず、ホースの重みか、もしくは経年劣化によって、外壁にあたっていたホースの一部からポタポタと滴が落ちていたのです!!

下記がその時の様子です。その時には実際に取り付けた方も登場されていました。

原因究明に思い込みは禁物!

まさかこんなところから!と思っていたことが現実となり、私は「え~!こんなことがあるの?」と思いました。

これは素人ではわかりません。「大工さん、さすが!」と思ったのですが、そこで思ったのは「2社目の電装屋さん?何を見ていたの?」ということです。

まったく丸投げ状態でしたが、理論的にはそれはそれで説得力があったので素人の私も「風呂場が原因」というのを断定したものです。

修理方法としては?そして誰が払う?

原因が「ドレンホースの設置状態の不具合」というのが分かったため、ホースはその日のうちに取り換え工事を行い、室外機を陸屋根ではなく1階まで持って行き、設置し直しました。

そして、その陸屋根からの水漏れの浸入も0%ではなかったため、大工さんとしては万全を喫するため、「エアコンを使用しなくなった時期を見計らって外の防水処理もします」とのことでした。

これで無事修理は終了しましたが、本当に水漏れ、雨漏りというのは分からないものですねぇ。

だって大の大人がこれだけ何日もかけて原因を探しても分からない訳ですから。

しかし、1階の入居者が本当に良い人で良かったです。そんな最中であっても、家賃もちゃ~んと支払ってくれていましたし、普通ならば「100%の状態ではない部屋に家賃全額払ってられるか!」とおっしゃる方もいるはずです。

修理代金は誰が払うの?という問題がありますが、大工さんはオーナーとの以前からの知り合いという事もあり、全幅の信頼を受けている大工さんでしたので、「そんなにかかるものではない」とのことでしたので、あとは話し合いになると思います。

無事に解決できたのは入居者様と大工さんのおかげです。ありがとうございました。

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