大事な基礎部分にシミ…。見た目は心配ですが施工上の問題はありません。

トラブル・クレーム解決事例

先日、写真のように基礎部分にシミがある箇所をお客さんから指摘を受けました。

見た目が雨水か何かのシミのように見えたので、しかも新築となればお客さんとしても心配でしょう。

これを施工業者に尋ねると、工事担当でも何でもない営業マンの方が対応され、「あぁ問題ないですよ」の一言でした…。

´これでは話にならない´ということで、お客さんには「すいません。私も勉強不足なもので。直ぐに調べて連絡します」と一旦持ち帰りました。

原因は水捌けの問題

これを調べたところ、基礎の見える部分というのは表面上にモルタルを塗っており、元々はコンクリートの基礎、そのコンクリートとモルタルの隙間から一時的に毛細管現象というのを起こしているとのことです。

これは水捌けがあまりよろしくない場所でよく起きるようで、「たまたまそうなった」という場合も多いようです。

地中の水を吸い上げていることは間違いないため、庭先からの排水がうまく流れていない現象でこうなっている可能性もあります。

いずれにせよ、施工上は何も問題はないと思われ、排水溝がない場所で、雨水を浸透式にしている戸建てに割と多く見られる現象です。

それと、雨が多く降り続いた後にも見受けられますので、乾けば自然と直るものです。

心理的に見た目で気になる

物理上は何も問題はないとはいえ、「何かあるのでは?」と思うのが普通ですが、どうしても気になると言われる方は´犬走り´という基礎の周辺に40㎝~50㎝のコンクリートを打つという方法があります。

しかしながら新築物件の場合、「買主負担で」となるとそれはそれで「何で?」となりますよね。

そこは難しい所ではありますが、あくまでもコンクリートでできた基礎、その上から化粧するようにモルタルを塗っていて、その隙間から水が吸い上がってきているだけですので特に問題はないと思います。

基礎は建物自体の強度に関係してくる大事な部分ですが、その上から塗布したモルタルが原因ですので、基礎自体の躯体部分に問題はないということですね。

なので、強度が不足しているという訳でもなく、そこからシロアリが発生する訳でもありませんので、ご心配は無用かと思われます。

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