不動産取引で本当にそんな事が⁉︎耳を疑ってしまうほど衝撃的な事が…

お客様のご紹介

今回はある大事件と共にN様のご紹介です。とっても素敵なお客様でした。

お若くて仕事を一生懸命にされているN様、「結婚を機に家を買う」ということで来場されました。

N様、今回はありがとうございました。そして、心よりお祝い申し上げます。

 

私の仕事は不動産会社の経営です。

お客様を相手にする仕事ですので、そこにはコミュニケーションを図ったり、気を遣ったりと色々ある訳です。

営業の仕事に間違いは付き物?

時には理不尽な要求を受けたり、クレーマー相手に悪戦苦闘するときもあれば、自分のミスで周りに迷惑をかける場合もあります。

自分のミスであれば、それは誠心誠意、謝罪を致します。それで何事もなく解決する事がほとんどです。

今回発生した事件は、売主側のちょっとした申し送りミスにより起こった出来事で、あとでとんでもなくN様に迷惑をかけてしまったという事案です。

現在の私のメイン業務としては、新築のご紹介です。

そこにはまず売主がいるわけです。その売主は世間一般的にビルダー系と言われ、個人ではなく会社組織として成り立っています。

その会社は本社が東京だったりするんですね。そして全国展開している。それだけ巨大企業となると、人員的にも各部署に長と呼ばれる責任者がいます。

その責任者がいないと部下は何をしたら良いのか分からず、頑張る人もいれば頑張らない人だって出てくるものです。

一つの営業所には大体4、5人、多くて7、8人いたりしますし、その中で女性が1人か2人といったところで、その女性が事務員さんなのか営業も兼ねているのかは外部からは分かりません。

そのような会社と弊社は常日頃からお付き合いさせていただいています。

今回はそのビルダーにサラリーマンとして勤めるA氏とのやり取りをご紹介します。

お客様の反響から始まる営業

我々不動産業というのは基本的に´待ち´のスタイルで、お客様からメールや電話からの反響がくるわけです。「この物件見たいのですが、まだ大丈夫でしょうかが?」と。そうくれば我々も「あー、ありがとうございます!すぐに確認して折り返します」となるわけですね。

そしてビルダーにTEL、「〇〇市内の物件はご紹介可能でしょうか?」と聞くと、女性の声で「はい、大丈夫でございます。よろしくお願いします」となり、「〇日後の〇日〇時に案内ですが大丈夫ですか?」と聞くと、「はい、では当日また現地から連絡をください」との声。

お客様に連絡し、待ち合わせの日時と場所を打ち合わせしました。ここまではごく普通の展開でした。

当日、案内時に鍵の番号をビルダーに確認する際、「まだ大丈夫ですか?」と再確認すると同じ女性の声で、「はい、まだ大丈夫です」との事だったため、それで一応は安心して案内する運びとなったのです。

そこで既に申込みが入っているならば、「つい先日申込が入りましたので2番手になります」との回答があるのが当然で、それならそれでよくある事ですので、お客様にその旨を伝える事になります。

その際は大丈夫との事でしたので安心してご案内、話はトントン拍子に進み、N様に対して購入意思の確認、買付申込みと住宅ローンの審査用紙にも記載して頂きました。

その約2間の面談の最後、もう一度売れていないかどうか確認の連絡、すると先程の女性、「申込は入っておりません。申込、ありがとうございます、本日は定休日ですので明日営業から連絡させます」との回答、お客様も一安心され、その場は解散しました。

翌日、とんでもない事態が発生

午前10開店のビルダー、このような会社は普通は午前9時には出社し、申込が入っていようものならば直ぐにでも連絡するはずです。それが一向に連絡がなく、嫌な予感がしたため私から連絡しました。

A氏:あー、その物件は既に申込が入っていてお宅は2番手になります

私:はい!?いやいやそれはないです、案内前日にも確認しましたし、案内直前と直後にも確認しましたよ

A氏:いやー、それがその前に入っていたみたいです

私:私が確認したのは昨日の案内の時ですよ、いつ申込が入ったんですか?

A氏:その前に入っていたようです

私:いや、それではお客様が納得しませんよ、申込が入っていないとおっしゃるから案内したのです

A氏:そうですよね、でも仕方ないんですよ

私:お客様にどう説明したらよいのでしょうか?

A氏:2番手になることをご説明願います

以上のような押し問答がしばらく続きました。

私は目の前が真っ暗になりながらも冷静になり、N様にご報告、「どうも社内で申し送りができていなかったようで、すみません」と謝罪。

普通のお人であればブチ切れされてもおかしくない状況下のなかで、N様はとても大人な対応で「仕方ない、その物件にはご縁がなかったんですね。他に物件を探してもらえますか?」との事でした。

私は涙が出そうになりました。血眼(ちまなこ)になって物件を探したところ、それがあったんですね、しかもそれ以上の物件が!すぐに翌日に案内差し上げ、今度は無事購入の運びになりました。

皆さん、特に会社員の方々にはくれぐれも申し上げます。

ヤル気が失せているのはよーーく分かりますよ!笑笑

ですが周りに迷惑をかけたらいけません!特に相手は個人のお客様です。仲介がお客ではありませんよ!

失敗は誰にでもありますが、今回はあまりにもお粗末…。ま、ご注意ください。

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