不動産に関するお困り事・ご相談事
敷金礼金0を宣伝文句として、よく謳っている会社があります。
一般の方は日頃不動産のことを勉強しているわけではないと思いますが、敷金礼金という意味くらいは何となく分かっていらっしゃると思います。
なので、ゼロ(0円)と聞くと、グッと引き込まれてしまいますよね。ですが、ちょっとした落とし穴があるのも事実なので、その穴に落ちないようにカツキが少しだけ解説しましょう。
落とし穴と申しましてもそんなに深い穴ではなく、ちょっと引っかかって膝小僧をすりむく程度ですので、気軽に読んでいただけたらと思います。
俗にいうゼロゼロ物件というのは、あくまでも敷金礼金が0円というだけであり、別に費用が掛かります。これはほとんどの物件で間違いなく掛かると思っていたほうがよいでしょう。
一般的な初期費用
『初期費用』
火災保険料
家賃保証会社の保証料
鍵交換費用
仲介手数料
消毒代
『更新料』
保証会社の更新料
更新事務手数料
この二つの更新料は意味が違います。両方取られる場合がありますので、ちゃんと聞いておいたほうがよいでしょう。
『退去時費用』
退去時清掃費用
この退去時清掃費というのが、初期費用の項目に含まれる時があります。ようは先に払うのか後で払うのかの違いによるものです。
ほとんどが退去時に一律で3万なら3万というように決められているケースが多いようで、これが合法かどうかは別問題ですが、不動産屋から「こうなってますので」と言われたらニコッと笑いながら「分かりました」と言うのが無難でしょう。
『前家賃』
これは必ず払うものですので、初期費用と言えるかどうかは分かりませんが、前もって支払うものですので、当然と言えば当然です。今ではなかなか入居が決まらない物件なんかはフリーレントを謳って「前家賃無料」というのもあります。
そんなこんなで、物件によって初期費用と言うのは必ず掛かってくるもので、大体の目安としては家賃の5,6倍はかかると思っていてよいでしょう。
本当に0円のキャンペーン物件もあり
鍵交換代、火災保険、保証料等、普通に10万位はかかるものを全て大家さんが負担するというもので、本当に0円で入居可能という物件でした。
さすがにそこまですれば入居申し込みが殺到したようで、数十世帯あった物件があっという間に決まり、残り数件になった途端、大家さん側も強気になって「キャンペーン終了、通常通り費用が掛かります」となっていました。(笑)
そんなこんなで、敷金礼金が0円でも、何かと他の費用で掛かるものですので、要注意ですよ。