また近隣トラブルですか!?不動産屋は今日もクレームと共に生きる

「また近隣トラブルですか?」
不動産屋を25年もやっていると、この言葉に対して「はい、いつものですね」と返せるようになります(笑)。
正直に言います。不動産業界はクレーム産業です。
もちろん仕事内容は、売主様と買主様の間に入って商談をまとめること。
聞こえはカッコいいです。
しかし現実は…。
「隣の家の木が越境しています」
「駐車場のラインが気に入らない」
「思ったより日当たりが悪い」
「隣の犬が吠える」
「カラスが多い」
「ゴミ置き場が遠い」
「自治会費が高い」
「町内会長が怖そう」
・・・知らんがな!!(笑)
と思うこともありますが、それを口に出したら即アウトです。
不動産屋は常に冷静でなければなりません。
ネットに物件を1件掲載するだけでも大変です。
写真を載せれば、
「写真が明るすぎる」
「写真が暗すぎる」
「広く見せている」
「狭く見せている」
文章を書けば、
「大げさだ」
「説明不足だ」
「専門用語が多い」
「専門用語が少ない」
もはや何を書いても誰かに怒られる可能性があります(笑)。
見る人も様々です。
不動産のプロ、住宅ローンの勉強をした人、YouTubeで3本動画を見て急に専門家になった人。
知識ゼロだけど勢いだけはある人。
同じ文章を読んでも受け取り方は十人十色です。
ではクレームを100%防ぐ方法はあるのでしょうか?
あります。超簡単です。
何もしないことです。
物件を掲載しない。
電話に出ない。
案内しない。
契約しない。
もちろん売上もゼロです(笑)。
つまり商売をする以上、クレームやトラブルは避けて通れません。
だからこそ大事なのは、逃げないこと。
問題が起きそうなら事前に調査して、分かったことを正確に伝える。
できることはできる、できないことはできない、曖昧にしない。
そして引渡しの日に、「あなたに頼んで良かった」と言っていただける仕事をすること。
それが私たち仲介業者の存在意義だと思っています。
もちろん毎回うまくいくわけではありません。
失敗もしましたし、怒られたこともあります。
理不尽なこともたくさんありました。
でも成果が出た時にはちゃんと評価されます。
だから続けてこられたのだと思います。
気付けば不動産業界25年。
成功も失敗も、人の何倍も経験してきました。
そして今思うこと。
「もう他の仕事ができる気がしない(笑)」
今日もどこかで近隣トラブル。
今日もどこかで住宅ローン相談。
今日もどこかで価格交渉。
そんな毎日ですが、これからも一件一件真面目に向き合いながら頑張っていきたいと思います。
もし私が電話に出た瞬間に少し笑っていたら、
「ああ、また何かトラブルが来たな」と思っていただければ幸いです(笑)。
クレームゼロの不動産屋は存在しない。あるとすれば、それは仕事をしていない不動産屋だけです。
みなさん、お気を付けください。