義務付けられているはずの“あの設備”がない!?焦りは判断ミスのもと

トラブル・クレーム解決事例

香月、まさかの見落とし

ある日、新築建売住宅のご案内中、お客様からこんなご質問をいただきました。

「この家、24時間換気システムって付いてるんですか?」

・・・えっ?付いてない?

私は一瞬、頭が真っ白になりました。正直焦りました。

全室の窓が開け放たれていたこともあり、付いているはずの換気口の存在が見当たらず、「申し訳ありません、建築主に確認しておきます」と答えてしまいました。

せっかく前向きに検討されていたのに...。帰宅後もずっとモヤモヤ。

まさか、今どきの新築住宅で24時間換気が付いていないなんてこと、あるのか・・・?

住宅を取り扱う者として、冷静さを欠いていた自分が恥ずかしくなりました。

翌日、改めて現地へ。

現地に着くと当然ながら窓がすべて閉めてあります。

落ち着いて1部屋ずつ見て回ると・・・

はい、ちゃんとありました。

もちろん、全室に24時間換気システム。義務ですから、付いていて当然なのです。

お客様にはすぐに連絡し、誤解を招いたこと、焦って正しい説明ができなかったことを丁寧にお詫びしました。

快くご理解くださったお客様には、心から感謝です。

今回の教訓

焦っていると、当たり前のことすら見えなくなります。

「きっとあるはず」「見落とすはずがない」ではなく、事実をしっかり確認する冷静さが重要です。

これは私たち不動産業に携わる者として、常に持っていなければならない視点だと痛感しました。

そして、もしお客様の前で誤った情報を伝えてしまったら――

素直に謝り、誠実に対応することが一番の信頼につながると、改めて学ばせていただきました。

焦るときほど、深呼吸を。

当たり前の設備ほど、しっかり確認を。

今後も、お客様に安心してご案内できるよう努めてまいります。

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