日本の土木(建築)工事の技術は凄い!この施工前後の写真をご覧ください。
この写真をご覧になってお分かりだと思いますが、なんか変ですよね?
これは実際にあった、とある物件で外構工事が完成したばかりの駐車場の写真です。
車をバックで入れようとした際、´ん、なんか変な位置にある?´と気にしながら車をバックさせました。
この位置にメーターがあると、入庫する際は気にしていてぶつかる事はないかもしれませんが、出庫させる際が大変です。
そうです。車には内綸差がありますので、この位置からだとハンドルを切った際、確実に後輪がぶつかります。
下手すりゃ前輪で轢いてしまうかもしれません。
水道メーターですよ。破損がひどければ水が吹き上がる可能性もあります。
「この位置になぜ取り付けたんだ?」という疑問しかなく、しばらくは悶々としていました。
運転席に座った状態だと、「み、み、見えない...」ということは。
そうです。見えない位置にあると、住んでいる人は慣れるかもしれませんが、初めての来客があった際、気を付けなかったら、ほぼ間違いなく車輪で引っ掛けます。
しっかし、一番よく分かるのは取り付けた設備業者だと思うのですが…。
外構業者は知っていた!?
はい、水道メーターの取付(引込)工事というのは外構工事の前に行います。当たり前ですが。
ここで言う外構工事というのは駐車場をつくった業者ですね。その工事をする業者はメーターがそこにあるのを知っていた訳ですね。
当物件、売却が決まった後、売主側に「このような位置にメーターがあると間違いなくぶつけますよ」と伝えると、驚いた担当者は直ぐに写メを会社に送り、状況説明をしていました。
数日後、外構工事の業者が対応したようで、下記の写真がメーター移設工事中の写真です。
これを見ると結構大掛かりな工事であることが分かります。
工事の内容としてはこんな感じだと思います。
- 掘削(コンクリートの表面を除去)
- スキ取り(敷地の余分な土を取り除く)
- 水道メーターの移設(配管の移設)
- 残土処分(取り除いた土の処分)
- 土間コンクリート打設(砕石+型枠+ワイヤーメッシュ+コンクリート打設)
- 養生
外構業者の反応は?
私が毎週オープンハウスに待機の為に通っていた場所でしたので、工事業者とも顔なじみになっており、その業者に「これは何でこの位置に付けたんですかね?」と聞くと、
「あ~そうやねぇ、これは設備業者が悪いもんねぇ。何でここに付けたんやろうねぇ」と…。
私は心の中で、´あんた知っていたんだったらその時点で1本連絡していれば移設しなくても良かったのでは?´と思ったのですが、工事関係者の事情は私には分かりません。
この工事を2度行って2度とも料金が発生するのであれば、それはそれで業者も儲かるわけですからね。
という訳でビフォーアフターがこれです。
↓
これがわずか1週間(養生期間含め)で出来上がるわけです。
「移設などできるはずないだろ~~~!」と思っていた私がバカで勉強不足でした。
日本の土木(建築)工事の技術というのは相当なものです。何でもできちゃうんですね。