たったそれだけ?で不動産決済が延期に!?その衝撃的すぎる内容とは…。

トラブル・クレーム解決事例

こないだ起きた衝撃的な出来事を公表いたします。

このブログではよく暴露したりディスったりしていますが、すべてはお客様のためです。

お客様以外の不動産業者のためには一切書いておりませんので、お客様から見ればこのようなお役立ちブログは他にはないと自負しております。

住宅ローンに付随する団体信用生命保険に不備が…。

住宅ローンには通常、団体信用生命保険(以下、団信)という保険が付随しています。

これは契約者が亡くなった時にローンがチャラになるという優れものの商品です。奥様方、これはとっても重要ですよ!

売買契約後に住宅ローンの本申込みを行いますが、今回、契約の場に私も立ち会いました。

そこで団信にまつわる書類に買主様から署名捺印を頂くわけですが、その書類に書き漏れがあったのです。

生年月日を記載する覧があり、昭和と平成の覧のいずれかに丸印を付けるわけですが、今回の買主様は昭和生まれだったため、その丸印をしていなかったというものです。

売買契約後、決済に向けて我々は様々なイベントをこなしていくわけですが、ある程度煮詰まった頃、決済日を決めてそれに向けて動きます。

  • 決済日時の設定
  • 売主様との打ち合わせ
  • 司法書士の先生の手配、打ち合わせ
  • 銀行の場所取り
  • 金銭消費貸借契約(金消契約)
  • 買主様の住所移転の手配
  • 買主様の日程調整
  • 買主様の引越し日(ライフラインの開始日)等々

上記のような日程を打ち合わせるのですが、すべては決済日時を設定しないと先へ進まない訳ですね。

今回はすべてを1週間前に決定させ、翌日に金消契約を控えていた矢先に起きました。

金融機関とのやり取りで頭が真っ暗に…

担当者とのやり取りです。

担当者:じつは…。(申し訳なさそうに)明日の金消契約ができなくなりそうです。

私:どういうことですか。すべて段取りは済んでいるはずですが。

担当者:生保会社より団信の書類が戻されてきたんですよ。

私:はぁ?どういうことですか?

担当者:それが…。団信の申込書類に買主様の生年月日を記載する欄があるのですが、昭和に丸印が書いていないんですよ。

私:はい!?たったそれだけですか?

担当者:はい、それだけで差し戻されました。

私:(目の前が真っ暗な状態で)事前に連絡はなかったのですか?たったそれだけだったら生保会社から事前に連絡があるようなものですが。

担当者:はい、まったくなくて差し戻されました。そんなものなんですよ。最近厳しくてですね。

私:それでどうなんですか?決済は予定通りに決行されますよね?

担当者:いやそれが明日の金消契約が実施されない事が判明した以上、その日程では無理です。

私:(今度は頭が真っ白状態で)はい~~~!?それでは買主さんや売主さんが大迷惑ですよ。今更どうするんですか?

担当者:はい、それでもどうしようもなくて。融通が利かないんですよ。団信を付帯しないのであれば大丈夫なのですが。

私:いやそれでは買主さんが納得されませんよ。人間いつどうなるか分かりませんから団信を付けないで契約なんてことはないと思いますよ。

担当者:それでも書類を突っ返された以上、団信を付けないのであればこのまま予定通り決済は行えます。

私:私としてはそんなこと買主さんによう言えんですわ(急に関西弁)。それは誰のせいでもないので責める気はありません。でもやっぱり私からはよう言えんので代わりに言ってもらえますか?

担当者:はい、分かりました。それは私の方から連絡します。

というやり取りでした。

買主さんが良い人で良かった…。一歩間違えれば大クレーム

その後、担当者から連絡があり、「買主さんは了解してくれました」とのことでした。

私はすぐさま買主さんに連絡を入れ、「手違いがあったようで申し訳ありません」と謝罪したところ、「いやぁ、でも書類というのはそんなものですよ、書かなかった私も悪いので」と。

買主様は大手企業に勤めるサラリーマン、書類がいかに大事なものかというのを知り尽くしている人でした。

一歩間違えれば、「たったそんなことで延期になるのか!?どうしてくれるんだ!」と言われかねない内容です。

たったそんなことで問題になるのが今の世の中です。皆様ご注意くださいませ。

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