タッチの差で決まる賃貸物件に要注意!駆け引きを仕掛けたら衝撃の展開に!

トラブル・クレーム解決事例

賃貸物件は今や供給過剰とも思える時代に突入しようとしております。

新築志向が強い日本人、古い物件に住んでいると、どんどん建設されている新築物件に目が行くのも無理はありません。

築古物件ほど空室率上昇

おまけに人口がこれから著しく減少傾向、となれば古い物件の空室率は上昇傾向になることが目に見えています。

しかしながら、その需要と供給のバランスが崩れ去ろうとする中でも、空室の約7割は20年以上経過している物件です。

その中から賃貸で安い物件を探している方が大半である事は間違いない事実、安くて良い物件を求めるのは人間が本来持ち合わせている´本能´とも言えます。

以前体験した事ですが、大家さん自身が管理されている物件で、6戸中、2戸が何ヶ月も空室で、とても困っていいるとのことで、毎週毎週、物件資料のFAXが送られてきていました。

やはりそうやって送られてくると自然と頭に入ってくるもので、すぐにはお客様がいなかったため、普通に眺めて
「あぁまだ決まらないのか~」と思っていました。

そんな矢先、1組のファミリーが来て、その物件付近で探しているとのこと!すぐに思い浮かんだ私はすぐさま大
家さんに連絡を取り、鍵を開けてもらうことに。

値段交渉は日常茶飯事

内覧時、結構気に入ってくれたため、即決を促すと、「予算が3,000円オーバーしているので何とかならないか?」との事。

私は´3,000円なら何とかなるかな?空室期間も長いし…。´と淡い期待をしてもったいぶりながら、「交渉してみますね」と伝え、大家さんに確認すると、「それは難しいよ!3,000円はあんまりだよ、せめて1,000円だね」との反応。

私は借主に「難しいので1,000円引きであれば大丈夫ですよ」と伝えると、「いいですよ、気に入っているので。それでお願いします」とのこと。すぐに入居申し込み書を書いてもらいました。

そこで気を利かせた私は´もう少し粘れば2,000円くらいは安くなるのかな?´と、ちょっとだけ駆け引きをすることを思い付き、大家さんには「予算オーバーなので検討されています。難しくなる可能性もあります」と伝え、1日だけ待とうと思い、申込書の事は伝えませんでした。

翌日、驚愕の出来事が!

翌日、大家さんが少しは折れているかなと思い連絡をすると、「あぁ、もうすでにに昨日違うお客さんで決まりましたよ。残念だねぇ」とのこと。

私は即座に「えぇ~っ!」と反応すると、「だって難しくなる可能性もあったのでしょう?他からは申込書をもらっておりますので、もう一つの部屋でお願いします」と言われました。

私はもう1つの物件も内覧していたため、「そちらのお部屋でお願いできませんか?」と伝えると、「え?1日でそんなに早く決まるの?おかしくないですか?もう一つのほうは駐車場が遠いんです。子供がお腹の中にいますので、なるべく駐車場は近いほうがいいんですよ。なんとかなりませんか?」とのこと。

私は「それがもう難しいみたいで、申し訳ありません」と伝えると、渋々でしたが納得されました。

この件での私のミスは、「何ヶ月も空いていたのでどうせ決まらないだろうから1日くらい駆け引きを仕掛けても大丈夫だろう」と勝手に決め込んでしまったことです。

まさかタッチの差で別のお客さんが決まるとは思わず、完全な思い込みでした。

お客さんにはご迷惑をおかけしました。駐車場の位置が数m遠くなってしまいました。少しでも安くして差し上げたいという気持ちがあり、駆け引きをしようと思った私のミスでした。ごめんなさい…。

というわけで、これが大家管理の物件でなければ、「部屋止め」というのができる場合もあります。

いずれにせよ、お客様には迷惑をかけないようにしなければいけませんね。

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