えっ?ウソでしょ!?内覧中のお客様が堂々と行った非常識な仰天行動とは?
この話も経験談に基づく話です。と言いますか、当ブログの「トラブル・クレーム解決事例」のカテゴリでは経験談しか記載しておりません。
かなり前の話ですが、私がサラリーマン時代の話です。ある売りビルの案内が入りました。
福岡市中央区にある3階建てのテナントビルです。価格は2億近かったと思いますが、その前所有者はある企業が各階すべてのフロアを使用しており、本社移転に伴い、空きビルになったというものです。
何せ中央区の中でも超が付く一等地、オーナーが所有して高額家賃で貸しても十分採算が合う物件でもありました。
投資用物件はお金持ちがステイタスで欲しがる?
そうです、今でもそうですが、不動産オーナーというのはそこまでステイタスなのでしょうね。
ビルやマンション、アパートのオーナーというのは響きがとても良いですね。
ですが、内情がどうなのかはまた別の話でもあります。
当時は今のような不動産投資ブームとは少し掛け離れて実用的に使用するオーナーが多かったような印象を受けます。
ある時、「会社を創立させたいため自社ビルが欲しい」とのお客様からの相談があり、私が勤務する会社の本社が媒介を受けていた当ビルを紹介する事になりました。
現地で待ち合わせという事になり、本社の上司、売主側の責任者と共に先に現場に到着していました。
まずは遅刻から始まる
そのお客様、なかなか現地へ来ない、地図も事前に渡していたため、分からないはずもなく連絡もない。
当時は今のように携帯電話を誰もが所持していた時代ではないため、連絡の取りようもなく、ただひたすら待つしかない状態でした。
しばらくして、ようやく訪れたお客様、父は60代、息子は30代です。
遅刻したことを何も悪びれる様子もなく、責任者と上司を紹介すると、「あぁどうも」と会釈のみ。
そこまでは普通の´ただの礼儀が悪い人´で、どこにでもいそうな感じです。
そして内覧の始まりです。
仰天行動は直ぐに発生!
内覧中、父と息子はバラバラになり、メインで説明を受けるのは雰囲気的にも父親のほうで、責任者が率先しての案内となりました。
それだけの高額物件ですので狭いはずもなく、しばらくすると別行動をとっていた息子の様子が見当たらない。
上司が´何か至らぬことをやっていたら困る´と察したのか、心配して私に「息子さんの様子を見てきて」との事。
私はすぐさま同じフロアにうろついていそうな息子を探そうとしたとき、向こうの方から何やら「ジョボジョボ」という音。私は「ん?この音は排尿?まさかっ!」と思い、その音が聞こえるトイレへ恐る恐る近づきました。
すると、予感は的中! な、なんとドアを開けっ放し状態で用を足しているじゃありませんか!
私はびっくりして「あぁ、トイレでしたか」と言うと「あぁ」という感じ。その後は無言。
その様子は少し離れたところで上司と責任者も何となく気配を感じていたようですが、近くはなかったため直接は見ていなかった様子でした。
上司からの注意
その内覧の結果は言うまでもありませんが、そのような無礼者である息子の父親が高額物件を買うはずもなく、半ば´冷やかし´とも思われる言動もあったようで、上司からすぐ呼ばれました。
「あの息子、トイレをしていたよね?人様のものだよ。それを許可もなく勝手に使用するなど非常識すぎるね、もし万が一『買いたい』という返事が来ても断っていいよ、それに君ももう少し注意してお客様を選ばないといけないね。売主側も来られていたのに。恥をかいたよ」と。
私は「すいませんでした」というしかなく、その非常識極まりない仰天行動には首を傾げるしかありませんでした。
その後、お客さんにこちらから連絡する事もなく、お客さんから連絡もありませんでした。
皆さん、人の物を使用するときは一言断ってからにしましょう。ダメとは言いませんから...。