仲介手数料1か月分というのは妥当なのか?当たり前ではないことを念頭に
不動産屋はたくさんの情報を持っています。
売買の場合、ときには1人の営業マンが自分だけで抱え込んで、周りに情報を流さない場合もあります。
掘り出し物の物件というのは極稀にありますが、それを期待するのは非常に時間の無駄でもあります。
特に急がない場合にはじっくりとネットでも見ながら地道に探すしかないと思います。
賃貸と売買は事情が違う?
賃貸の場合は少し事情が異なります。
ほとんどの場合、情報共有というのが通例となっています。それでも場合によっては、「あの業者には紹介させるのをやめよう」ということもあります。
それはなぜか?簡単です。「あの担当者(会社)は色々難題を言ってきて面倒だから」とか、「悪い噂を耳にしたので」 とか案外そんなものです。
今のご時世、新築物件があちらこちらで建築されており、飽和状態や借り手市場とか言われていますが、個人的には決してそんなことはないと思います。
高くて良い物件というのは当たり前のことで、安くても良い物件というのがあるのも事実です。
それをどれだけ知っているか?という問題にかかってきますし、あとは諸費用の問題も出てきます。
仲介手数料は当たり前なのか?
最初にかかってくる諸経費の中に「仲介手数料」なるものがあります。それは不動産業者が物件を紹介した報酬としてお客様から頂く項目の中に当然のように記されているものです。
報酬というのはあくまでも成功報酬ということで、成功せずに失敗に終わった場合には言うまでもなく支払う必要はありません。
部屋を内覧後、「この部屋気に入った!これに決めよう」となったとき、初期費用として営業マンが計算してくれます。
その中にあたかも当たり前のように1か月分の仲介手数料が記載されております。
それを見たお客様が聞きます。「これは1か月分かかるの?」と。するとこんな答えが返ってきます。
「はい、そうですね。決まっておりますので」と…。
上限が決まっているだけの仲介手数料
じつはこれ、決まっているわけではないんですね。
こんなことをブログに書くと、同業者の方から「そんなこと書かないでくれ」と言われそうなんですが、今は情報化社会です。
ネットでなんでも情報が引き出せる時代に私がちょっと書いたくらいでは秘密暴露なんかにはなりませんので、あえて書かせていただきます。
仲介手数料1か月分というのはあくまでもお客様から頂く手数料の上限額というだけで、法的に決まっているというわけではありません。
その人との間柄もあると思います。一生懸命頑張って案内してくれて、人柄も良くて、2万、3万の家賃なのにここまで頑張ってくれて、と思えば素直に払うのが賢明ですね。
「払ってやる」という言い方は上から目線の物言いですが、その営業マンがどうも気に入らないとか、払う価値のない対応をされた等であれば、それはそれで「なんとか安くなりませんか?」とガッツリ言ってもいいと思いますね。
売買の仲介手数料は何十万、何百万となったりしますが、賃貸の場合は1か月分の家賃分が上限です。
特に問題が無ければ気持ちよく払うのが良いと思いますが、´当然´のような物言いをされたら要注意ということをお忘れなく…。