売却の依頼は大手?地場?それとも知人?メリットデメリットがある?
私は2005年から約8年間、某大手不動産会社N不動産にて売買仲介の仕事をしていました。
その後、小規模な地場の賃貸管理会社Hで管理・賃貸・売買で約2年間の仕事を経て、晴れて独立しました。
その最初のN不動産ですが、親会社であるNは福岡のみならず九州を代表する企業で、誰もがその名前を知る会社で、おそらく全国的にもその名前を知らない人はいないと思うほどの知名度があります。
そんな会社なので、辞めた後、知人からよく言われます。
「なんで辞めたん?」
「給料よかったろうもん?」
その都度言い訳などせず、正直に「いや、他にやりたいことがあったので」と言います。
大手にはそれなりのメリット・デメリットがある?
私にとっては辞めることの選択肢がデメリットより大きかったので、次へのステップアップのために辞めました。
不動産職については酸いも甘いも経験している私なので、もし今から不動産の売却を検討される方がいらっしゃったら、本当はどこに依頼したらよいのか、その実態をご説明します。
こんなこと書いてしまえば、前の会社を敵に回すことになりますが、あえて書かせていただきます。
それは引いては最終的にお客様のためになると思うからです。
これを読んだ大手会社の営業マンからクレームが来そうですが、それでもあえて書きます。
少しでも参考になればと思います。
大手のメリット
・営業マンが多いため、物件を社内で共有できる(と思います)
・信用度(知名度)が高い
・お客様をたくさんかかえている(と思います)
デメリット
・縦社会なので上司の顔色を窺いながらの仕事になる
・個人の売上のことばかりを考えている営業マンが多い
・常にノルマを抱えているため、相場ではなく「すぐに売れる価格」を提示する傾向にある。
・上記の逆で、相場ではなく「すぐに売れない価格」でとにかく物件を預かることを先決させる傾向がある。
・営業マンによって当たり外れがある
・社内で営業マン同士がいがみ合っている事が多く、助け合いの精神がない
・さまざまな面での融通が利かない(条件や価格等)
・何事にも小回りが利かない
・大手に勤めているというプライドが高く、態度が悪い、上から目線 (笑)
最後は笑いで閉めました。でないと全て悪口になってしまいますからね。
ですが、これが実態です。
以上、挙げたらキリがないくらいで、少し考えただけでもデメリットのほうが格段に多いです。
これはあくまでも「お客様が何を基準に選んだらいいの?」という視点に立って書いたもので、この記事を書いているカツキが「自分のところに仕事がくるように」と願って書いているものではない事をご理解ください。
会社は組織で運営している
会社組織というのはそういったもので、組織にいながら個人プレーに走る営業マンはそれはそれで成績が良かったりしますが、長く続かないケースが多いです。
一般的には、営業仲間がいて、上司、責任者、会社役員が存在し、会社が利益を上げることで成り立っています。
会社員である以上、組織のルールに則って業務を行う必要があるわけで、「クレームがあると上司から怒られるので、その上司を恐れて売り上げを上げることができない」とか、それとは逆に「クレームを恐れたら数字なんて上がらない、客の気持ちなんてかまっていられるか」モードで営業する実態が存在します。
ヤル気なし営業マンもいる?
「会社にしがみついて固定給さえもらっていればいいや」と思っている営業マンに運悪く当たってしまった場合、大事な財産を任せることができますか?
私がいたN不動産は、「クレームを起こして会社に迷惑をかけるくらいなら売り上げを上げなくてもいい」という体質でした。
そんな会社に誰が依頼するんでしょうか?誰のために会社というのは存在するのでしょうか?
仕事をする以上、クレームは避けては通れないもので、それは致し方のない事でもあります。
クレームを営業マン自らつくり上げる?
①売り上げがやたらと多い人(それほど強引に契約に持っていっているという証拠)
②要領がとても悪い人
③上から目線で態度が横暴
③は本当にいるんです。この業界は。定着率が決して良くない業種である不動産業。
会社を次から次に替えている営業マン、これは勤務先の条件が悪いからではなく、その人そのものが持ち合わせている人格やヤル気の問題もあり、決して会社が悪いわけではないことが多いです。
イメージが悪いと思われがちな不動産屋
よくテレビドラマでありますよね。詐欺などを働いて悪いことをする業種は大体が不動産屋です(笑)
イメージが悪いと思っていらっしゃる方は今でも多くいらっしゃいます。
そういった意味でいえば、大手のメリットは「安心」ということなのかもしれません。
ですが、デメリットが多くあるのも事実です。大手だからと言ってその営業マン個人が大きい訳ではありません。
そのあたりを勘違いしている人も多いです。
不動産を売る、貸すという行為は一生にそう何度もあることではありません。
満足できるパートナー選びは大事ですね。