売買取引後はもう知らんぷり?アフターフォローも仕事の一つですよ
先日のお客様、私にとっては非常に貴重なお客様でした。
取引はまだで、今後取引に至るかどうかは分かりませんが、今回のお客様に限っては、取引に至るかどうかは二の次で、と~っても貴重な体験をさせていただきましたので、ブログに書きます。
引き渡し後の保証(補償)制度
新築物件であれば、家に関する様々な設備に関してメーカー保証というのがあり、家の躯体部分(柱、梁、屋根、外壁、基礎等)の著しい損傷に関しては10年保証というのも原則あります。
そういった保証内容というのはすごく大事なことで、知らない人がそれを知ることによって、より一層買う気が出てくるという場合があります。
単に「新築なので10年保証があります。設備は2年です」と言うだけだったら誰でもできます。
問題はその内容です。漠然とした説明ではいけませんよね。意外な盲点でした。
前向きなお客様であればあるほど、その内容の詳細は知りたいものです。どこからどこまでが補償範囲なのかということが。
中古物件の保証は?
中古は新築と違って、一般のお客様が売主となるケースが多いため、新築と違ってかなり神経を使います。
住んでいる人でないと分からない部分を無理にでも申告させるという作業が必要になってくるからです。
「この設備はこの部分が故障しているが修理はいたさず、あくまで現状渡しです。それを承知の上ご検討ください」というように伝え、それを買主が納得して買えば何も問題がないからです。
瑕疵(欠陥)という言葉を私のブログでは多用していますが、一般的な契約内容で「売主は瑕疵担保責任なし」という言葉を使って契約書を作成したりします。
これはこれで「契約自由の原則」に則り作成し、そのことも事前に売主買主に説明しますので、何も問題はありません。
アフターフォローの大切さ
業界に長くいると、いろんな考えかたをする営業マンがいますが、取引終了後に口に揃えて言う共通の事があります。
「売買は取引が終わるまでが仕事、引き渡したら終わりだからラクね~。手離れがいいし、何もしなくていいんだもん。賃貸は大変だよ、管理もするのであれば、それからどうのこうの言われるから」と...。
また力任せに書きますね。
アホか~~~!!!君は営業を辞めなさい!
すいません、今回は赤色まで付けさせていただきました。(笑) あくまで私の自論ですから。
そうです、お客様にとって大事な住まいです。それは賃貸も売買も関係ありません。
お客様は物件だけでなく、営業マンの事も気に入って借りたり買ったりする訳ですから、それに対して「手離れがいい?」「何もしなくていい?」
こんなことを言う営業マンは一時しのぎで売上を上げることは出来てもその場で終わります。長く継続することはできません。
カツキはアフターフォローを大事にします
手離れが良い悪いは関係なく、カツキは一度お世話をしたお客様に対して必ず言うことがあります。
「何かあればいつでもお声かけください、何か困ったことやご相談事でも何でも構いませんよ」と。
これは利益度外視です。利益を得ようなどとは思いませんので、何でもご相談いただきたいと思ってそう言っているだけです。
でも「慣れ」というのは時には恐ろしいものですね。慣れ過ぎると初心を忘れ、意識外のところで手を抜いてしまうもので、「見てくれれば何とかなるだろう」と思って説明を怠りました。
今回のお客様のおかげで大切な事を勉強しました。感謝しています。(買う買わないはお任せします。できればご縁があると嬉しいです)
自分で不動産の仕事が「好きなのか?」「嫌いなのか?」と自問自答しながらよく分からない時がありますが、結果的に続いているという事は「大好き!」なんでしょうねぇ、きっと...。