マンション・ビルの貯水槽(受水槽)は法定点検が必要,知ってました?
ビルやマンションの貯水槽、これは公営水道管から直結して貯めておく水槽です。
この貯水槽がないと、地震等の自然災害で断水になった際、入居者が水道を使えなくなったら不便ですよね。
それを防ぐために貯水槽があり、満水状態にしてそれから汲み上げるシステムになっております。
断水時、一時使用が可能
当然ながら空になってしまったら断水と変わりはありませんが、一時的には使用することができます。
この貯水槽、アパート・マンションにお住まいの方であれば見たことがない方はいないと思います。
よく敷地内の片隅にある白い四角柱のあれです。物件によっては屋上にあったりします。
そして、はしごが付いていたりします。
何のためのはしご?
何故はしごがついているのか?、これは当然のぼるためです。
何故上るのか?それは点検や清掃をするためですね。
衛生上の問題があり、常に雨風にさらされている水槽、当然フタはついていますが、飛来物等が中に入ったりすると大変です。
中には鳥やカラスの死骸が入ってしまうことがあるようで、それを各家庭に配水していると思ったらゾッとしますね。
法定点検が義務付けられている
なので、法定点検といって各自治体が年に1回の
・点検
・清掃
・水質検査
を義務付けています。
ひび割れや亀裂が入っていないか、汚れがこびりついていないか、ちゃんと正常に機能しているのかを点検します。
では、それを実際にちゃんと管理者(オーナーや管理会社)がやっているのか?というのは甚だ疑問ですね。
敷地内にある貯水槽に水が入るまでの管理者は水道局が管理しますが、それから先は所有者であるオーナーがしないといけません。
点検にはお金がかかる
当然お金がかかることですから、しかも年1回となると結構大変です。
集合住宅というのはタダでさえ、固定資産税、管理費、共用灯、水道代、エレベーター管理費、ネット設備代、防犯カメラ代等々の費用がかさんでヒーヒー言っているのが現状です。
それと合わせてそこまでの費用を本当に負担しているのか?
私はいろんな管理会社やオーナーと接する機会があるため、オーナーさんに聞いているのですが、結構意外な回答が返ってきます。
意外に無関心な人が多い
「いや~知ら~ん」とか「入居者からは何も苦情も何もないからいいんじゃな~い」という超無関心な返事が多いことに驚きますね。
やらなかったからといって罰則があるわけではありません。
費用は掛かると思いますが、そんなに目ん玉が飛び出るような費用ではないと思いますので、決められたことは守ったほうがいいし、後で何か問題が出ると怖いですからね。
何よりも入居者の平穏な生活を守るためと思えば必要経費なのかもしれませんね。