一般媒介と専任媒介?どちらが有利?お客様目線でその真実を伝えます
売主には様々なタイプがいらっしゃいます。
「とにかく早く売りたい、金額は高くないといけない」
「とにかく早く売りたい。金額は問わない、いくらでも良い」
「とにかく何年かかっても構わない、高く売りたい」
誰でも欲はある。欲がない人はいない
誰でも欲はあります。欲がない人は正直世の中に存在しないとさえ思っています。
売主は「高く売りたい」、買主は「安く買いたい」との双方の思惑にギャップ(差)が生じてきます。
それをすり合わせるのが我々不動産屋の仕事の一つであったりしますが、こちらがどんなに交渉を頑張っても「売らんと言えば売らん」「買わんと言えば買わん」と言われたら話は平行線になります。
交差する´落としどころ´を見つけないと話が前に進みません。
あとは交渉を続けながら、そして一方で宣伝を頑張りながら、時間が解決するのを待つだけの状態になります。
ではどうしたら買主と売主の需要と供給を合致させ、スムーズに取引ができるのか。
これは不動産屋の永遠のテーマでもあります。
まずは媒介の種類の問題があります。それを今日はお話ができればと思います。
一般媒介と専任媒介
一般媒介とは、売主さんがいくつもの不動産会社(仲介業者)に依頼をすることができるものです。
専任媒介とは、売主さんが1つの不動産会社(仲介業者)にしか依頼をすることができません。
(専任媒介より縛りがきついものとして、専属専任というのがありますが、ここでは割愛いたします。)
とっても簡単明瞭な説明をしましたが、これまで不動産というものを売った経験がない方でもお分かりいただけると思います。
それだけ聞くと、「じゃあ一般媒介のほうがよくね?」と思いがちです。
たくさんの不動産屋に依頼することができるから「早く高く売れる可能性が高いのでは?」と思いますよね。
他業種から遅れを取っている不動産業界
今やインターネットの時代です。スマホ普及率がこれだけ増えて、時間や場所を問わず、誰でも気軽に情報を閲覧できます。便利な時代です。
不動産業界もそれに付いて行かないといけないと思います。
一般媒介では、ポータルサイト(スーモ、アットホーム、ホームズ等)を例に挙げれば、一つの物件情報にたくさんの不動産業者が情報をアップさせます。これが本当に良いことかどうなのか?
その答えは...。売主さんの立場になって言えば、あまり良いことではありません。
不動産仲介業者同士の競争が激化するというちょっとしたメリットの一方で、一つの物件をたくさんの業者が取り扱っている、そこで、探している買主さんとしての心情を察すると、
「どこに電話したらよいの?」
「何か理由があるのでは?」
「結局売れないからたくさん頼んでいるのでは?」
買主さんを混乱させることになります。
メリットが高い専任媒介
一方、専任媒介であれば、一つの不動産業者のみがポータルサイトに掲載すれば誰もが閲覧することができますし、上記したデメリット面がなくなりますので、買主さんとしては安心して問い合わせをすることができます。
その不動産屋がホームページを持っていて会社概要があればなおさらです。信用度がアップします。
そして、専任だとさらに良いことが...。一つの物件を一つの不動産仲介業者だけが掲載すれば、その他のたくさんの不動産業者がが集まってきて「あっ!新物件だ。問い合わせしよう」となります。
ようは全国すべての業者が共有することができるということです。
そして、売主側からすれば窓口が一つに簡略化できるというメリットもあります。
物件の囲い込みをしない業者という前提で専任媒介
囲い込みとは、「業者を通さず直接やり取りができるお客さんを探す!」と意気込んで、他の不動産屋から問い合わせの連絡を受けても「決まってます」と平気でウソをつき、紹介させないということです。
これは売主さんと買主さんに対しての立派な背任(背信)行為です。我々はあくまでも仲介業者ですので、誰のためにやっているのかというと売主さんと買主さんのためです。
利益最優先の会社、これは論外です。
これから先、こういった内容はどんどん掲載していきたいと思います。
手数料を双方からもらうことを業界用語で「両手」と言いますが、それに固執して売上最優先というのはよく大手の会社にありがちな行為です。
もちろん小さな不動産業者でもあることですが。
「ノルマがきつい」
「売り上げを上げないとクビになる」
等々、その点では大手も中小も関係ないとは思いますが、営業マンの意識の問題も絡んできます。
いろいろと理由はあると思いますが、そもそも我々は売主さんあっての商売であり、買主さんがいてこその取引ですので、それをないがしろにすることは決して許されません。
カツキでは物件の囲い込み一切なし
なので、カツキ不動産コンサルでは売主さんから預かった大切な財産は、少しでも高く早く売るために「囲い込み」は絶対いたしません。
チラシも自社ホームページでも掲載はOKです。しかし、ポータルサイトだけは、ふれんず、アットホーム、スーモに加入しているので、それは掲載NGになります。
売主さん買主さん、そして貸主さん借主さんがいらっしゃってこそのビジネスです。
本末転倒な「囲い込み」は許し難い行為ですので、皆様ご注意願います。