勝手に売出価格を変更する業者に要注意?売主様はちゃんと見ている

トラブル・クレーム解決事例

先日、´不動産仲介業者が勝手に金額を変更して掲載している´という話を聞き、自分の事ではないにせよ、「今でもそんな勝手なことをしている業者がいるんだぁ」と半ば呆れてものが言えない状況に陥った例がありました。

あるマンションを1,500万で売主さんが某不動産業者に売却依頼をしており、それから数か月してもなかなか反響がなかったせいか、その業者がなんと金額を勝手に1,300万に変更してネット掲載していることが判明しました。

売主は見ていないようで見ている

判明した経緯は、意外ですが、売主さんは高齢でありながらも´自分の物件がどうやって掲載されているのか知りたい´と思ってスマホやパソコンの手段によってちゃんと見ていたのです。

売主様=依頼主ですから、ある程度年配の方が多く、「私はパソコン関係は苦手だから」とよく言います。

と言いながら、実際は見ていたりするので驚きです。

「携帯も持っていないから」と言いながら、商談中に´リンリンリン´と携帯音が、「なんか鳴ってますよ」というと、「あぁいいんだ」と話を逸らしたりします。

中にはガラケーを持ち歩いていて「スマホなんて必要ないよ」と言いながら、部屋の隅っこには最新型のパソコンが置いていたりします。

本当に矛盾だらけです。

物件は売主様の大事な財産です。

そんなわけで、売主は何らかの手段によって、自分の大事な財産である物件がどうやってネットに掲載されているのか?無関心であるはずがありません。

粗末に扱われていると思ったら、いてもたってもいられないでしょう。

そして、どのようなアピールをしているのか?どのような写真を撮っているのか?気になるはずです。

それを勝手に金額を変えて掲載されていたら...。ゾッとします。

それで何が生まれるのか?と考えたときにどう対応するのでしょうか?

1,500万を1,300万で掲載していて、もしお客様がそれを見て問い合わせをして、気に入って「買いたい」という反応を見せた場合、

「いやぁ、じつは1,500万なんですよ」とでも言うつもりなのでしょうか?

それとも、「じつは他にも買いたい人がいて1,450万で言ってきていて、1,500万なら売ってもよいとおっしゃっているのですが」とでも言うのでしょうか?

それが通用して事がスムーズに進み、何もトラブルが起こらないのであれば、我々はいくらでもその手口を使用します。

しかし、今のこの情報化社会の中で、ネット掲載したら全世界中からネット閲覧ができるのです。

どこに依頼するかは自由、当社に相談があり、問題は解決

結局、そのような相談が来て、私は業者の悪口など言わず「それはそれで何かの意図または戦略があったのでしょうが、依頼先を変えるのは売主様の自由ですよ」と伝えると、快く思った売主さんは「じゃあ、あなたにお願いするよ」ということになりました。

私は加えて「そういうことをする業者ですので、先に『売り止めしますので、もう売却は結構ですよ』と一言連絡を入れておいたほうが良いですよ」と伝え、一応問題は解決です。

このような例も今までに幾度となくありますが、あまり露骨にやると評判を落とします。ご注意を。

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