セールの波に乗れない唯一の業界?ブラックフライデーと不動産

ブラックフライデー、日本でも定着した…のか?
ここ数年、この時期になると、日本でも当たり前のように「ブラックフライデー」という言葉を耳にするようになりました。
数年前までは、まったく馴染みがなかったのに...。
気がつけば大手量販店もスーパーもネットショップも、黒いポップと値下げの赤文字で大騒ぎです。
「アメリカの真似をして無理やり乗っかってない?」そんな気もしつつ、結局はお得に弱い私たち日本人。
日用品や家電がちょっと安くなるなら、ついつい覗いてしまいますよね。
アメリカでは「1年で最も売上が上がる日」と言われるほど強力なセール日であり、その文化が日本にも輸入された…という流れです。(結構無理矢理)
ただし…ブラックフライデーで不動産は売れません(笑)
しかし、ここは声を大にして言いたいのですが——
ブラックフライデーだからといって、不動産は安くなりません!
…というか、安くしたら私たち営業は大変です(笑)
冷蔵庫やテレビと違って、家は“衝動買い”できるものではありません。
「金曜限定で300万円値引き!」なんてやったら、それこそ大問題。
むしろ、そういう“イベント価格”とは真逆の世界にあるのが不動産です。
不動産は“タイミングのブラックフライデー”がある?
ただし、不動産にも実は年に数回、買い手にとっての“隠れブラックフライデー”があります。
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売主の決算前で、価格の調整が入りやすい時期
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建売業者が在庫を減らしたい年度末
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金利が下がり、実質的に“値下げ”になる局面
- 仕入したい土地の周辺に在庫が残っていてどうしても売りたいとき
こういうタイミングは、表には出ませんがしれっと狙い目です。
最後の仕入れの部分が一番頻繁に行われているような気がしますね。
結局は「買う人にとってベストの瞬間」が最安値
ブラックフライデーのセールと違って、不動産は“旬”が人によって違います。
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ライフイベントに合っている
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金利条件が良い
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良い物件に出会った
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無理なく返せる資金計画が立った
このすべてがそろった瞬間こそが、その人の“ブラックフライデー価格”なのだと思います。
最後に
日本でブラックフライデーが定着しつつあるのは事実ですが、少なくとも不動産業界には、あまり関係がありません!(笑)
ただし、誰にでも訪れる“買い時の波”は確かに存在します。
もし「そろそろ家を買おうかな」とぼんやり思っている方は、セールの赤札よりも、自分自身の暮らしのタイミングを見てみてくださいね。