治水対策万全の久留米市!さあ、今年はくるのかゲリラ豪雨!?
7月になりました。夏本番へ向けて体調を整える時期でもあります。
そして注意が必要なのが毎年のごとく冷や冷やさせる浸水被害です。
地球温暖化の影響により、気温が上がると線状降水帯が発生しやすく、いつどこでゲリラ豪雨が発生するのか誰も予想ができません。
2018年7月、今からちょうど5年前の西日本豪雨です。そこからすべてが始まりました。
西日本豪雨では本流の筑後川の水位が上昇したため、逆流を防ごうと支流との合流部の水門を閉鎖。排水ポンプを動かしたのですが、その限界を超え、行き場を失った水が周辺にあふれて冠水しました。
鳥飼地区では多数の床上浸水被害を引き起こしたのは池町川です。
筑後川の支流があふれ約1600棟が床上床下浸水し、市、県、国は総合内水対策計画を発表しました。
2024年に治水対策終了か?
第1弾として市中心部の池町川流域と、商業施設が集まる下弓削川流域で工事が行われ、河川管理者の県は「大幅な被害軽減につながる」としています。
県実施分だけで事業費は133億円超を見込んでおり、早い所では今年中に治水対策が終了し、すべてが終了するのには2024年あたりと予想されます。
よく聞かれる質問ですが、今後の事は誰にも分かりませんので、ハザードマップをご覧いただくしかありません。
しかし、過去の出来事を回答する事は可能ですが、未来の事に関しては正直分かりません。
調節池とは?
久留米市では地下調節池の工事が進められているのをご存知でしょうか?
正式には、金丸川・池町川浸水対策重点地域緊急事業と言います。
これから家を買おうとされるお客様は少しでも良いのでご自分で把握することが大切です。
その地域で行われている対策についてです。
久留米市は平成30年から4年連続で最大雨量の記録を更新しており、芸能人輩出の街から一転して、浸水の街と化しました。
しかし!それを手ぐすねを引いて待っているようなヤワな町ではございません。
地下調節池という整備を盛んに行っており、簡単に言えば、地下に巨大な地下を掘り、豪雨時の雨水をそこに流し込むというものです。
水は高い所から低い所にしか流れていきませんので、溜まった水を流す場所さえあれば浸水被害は防げるというものです。
東京では当たり前にある調整池、日本の心臓部である東京が浸水したら交通機関がマヒします。
昔からゲリラ豪雨を想定して工事が既に行われております。
ですので、聞かないですよね?「東京の住宅街が床上浸水した!」とか。これは調節池が機能しているからです。
国、県、市の共同で対策
- 国・・・排水ポンプ増設等の対策
- 県・・・上流のJR久留米駅東側の市道地下に貯留施設を整備、筑後川に水を逃がす放水路を設ける。地下に調節池、護岸嵩上げ
- 市・・・水はけの悪い低い土地から排水路を造り、放水路などに水を流し、池町川の増水を軽減する。雨水幹線の整備、ゲートポンプ設置
意外と知らない調節池
人間、自分に興味がない事はあまり知ろうとしないものです。ですが、これが現実の工事内容です。
「浸かる?浸からない?」ばかり気にしていたら、家などどこにも買えません。
ご自分で役所なり現地なりへ足を運んで、「このような大規模な工事がされているんだぁ」と実感するのも良いのかもしれませんね。
そして、´喉元過ぎれば熱さを忘れる´と言いますか、工事が終わると思われる1、2年後、「浸水?あ~そんなことがあったなぁ」と思っているはずです。
その頃にはもう誰も浸水被害の事を言わなくなっていると思います。そうなっている事を祈りましょう!
ま、お気を付けくださいませ。