地震や台風で敷地内の電柱が倒壊して家が壊れた、保険で対応はできる?
明日から明後日にかけ、特別警戒級の台風、「数十年に一度」と言われる超大型台風が九州に上陸する予定です。
コロナに豪雨に猛暑に台風、立て続けに´命を守る行動´を起こさないといけない試練、皆さん、乗り切っていきましょう。
さて、弊社では保険代理店も行っており、住宅ローンを組む際、金融機関から火災保険の加入が義務付けられているのは周知のとおりです。
金融機関は大金を貸すわけですので、保険に加入していないと、万が一の火災のとき、全焼して担保価値がなくなってしまった場合、金融機関としては貸したお金を回収できず困ったことになるからです。
賃貸は少し事情が違いますが、家財保険というものに強制的に加入させられます。
賃貸の場合、2年間で15,000~20,000円というのが一般的で、その保険内容をよく理解されていない方はとっても多いです。
売買の場合、10年一括払いで平均40~60万というのが多く、その中には地震保険や家財保険が含まれています。
台風で電柱が倒壊した場合、保険対応は可能か?
以前、お客様から下記のような内容の質問を実際に受けたので、回答しました。
「お世話になっております。〇〇です。保険についてお伺いしたいのですが。地震や台風で、敷地内の電柱が倒れて家屋が壊れた場合、保険金はおりますか?」との内容です。
私はこう回答しました。
敷地内の電柱が倒壊した場合ですが、台風と地震のときで扱いが違ってきます。
台風は当然ながら戸別的な事案となりますので、保険の対象となり、保険金の支払いがあります。
つまり、台風は局地的に発生するものですので、修理費用の全額の支払いが行われるという事です。
問題は地震ですが、一部損、中半損、半損、全損とありまして、それぞれの損害の程度で支払いの上限が決まっております。
細かい話は抜きにしますが、一部損だと保険金額の何%までしか支払われない。とかです。
その損害の程度の判断は損害保険鑑定人が実際の現地で見て行うもので、一概に「保険対象になります」とは言いかねます。
とお答えして納得いただきました。
2年前の台風では約800本が倒壊!?
普段、当たり前のように目にする電柱ですが、風速40mを超えるような突風が吹いてくれば、倒れます。
そして電線が切断され停電し、周辺地域に甚大な被害をもたらします。
こんな感じです。
これが住宅地で起きると思ったらゾッとしますが、実際に2018年9月に襲来した台風での実際の写真で、800本もの電柱が倒壊したそうです。
他にも2015年の台風シーズンに500本が倒壊したといわれており、地球温暖化における自然災害は毎年甚大化してきています。
皆さん、もう一度火災保険の見直しをしておいたほうが良いかもです。
たま~にいらっしゃいます、風災だけに加入していない方が。お気を付け下さい。