殿様営業している不動産業者もいますので、業界営業マンはご注意を...
今日はお客様に対しての「お役立ちブログ」というよりも、どちらかというと業界関係者の方へのご報告です。
私の知人かどうかはここでは伏せておきます。
その人、まったくの一匹狼で土地だけの分譲販売を行っている不動産業者です。
人との群れを極端に嫌い、当然ながら雇われるのは嫌、雇うのも嫌、自分の好きなように生きていて、あたかも天下を取っているかのような将軍的な振る舞いの人です。
人を´イラッ´っとさせる事は日常茶飯事、自分がこう言ったら相手がどう思うかなど微塵も思わない、つまりインスピレーションが全く働かない人のようです。
それで本人は楽しくてしょうがないのでしょう。誰からも文句を言われることなく人生を謳歌しているのですから、ある意味うらやましくもあります。
不動産販売の王道とは
その業者、自分で土地を仕入れ、そして自ら販売を行うという、それこそ不動産商売の´王道´を歩いています。
それはそれでかなりすごいことです。
何せ銀行融資というのは信用が一番大切な事で、信用がなければ銀行は融資する事はありません。
その反面、信用があれば銀行はどんどん営業をかけてきます。
その人、実績がかなりあるため、銀行が次から次に融資の営業をしてくるそうです。
そして、良い物件があったら買って自分で何から何まで手配を行って融資を受けて土地を売る。
そこに不動産仲介業者たる者が介在すると、その人は極端に嫌がります。
その気持ちは分からないでもありません。自分で何もかも手配して作り上げた分譲地です。
自ら売って直接お客様に喜んでもらう、これほどやりがいのある仕事はないという気持ちがあるからです。
殿様商売は気分が良い?
当事者以外の第三者である不動産業者から「お客さんがいるのでご紹介良いですか?」という連絡があると、「ダメです」と平気で言うそうです。
それか、「いいけど手数料は払わないよ」と平然と言ってのけるそうです。
それそれで仲介としてはお客さんからもらえば良いのですが、それもそれでお客さんからすれば「え?なんで」となります。
なので、その人からすれば´仲介業者はハイエナ´的な存在なのです。不動産業者はいなければいないほうが商売はやりやすいのです。
所詮、不動産業者は人のフンドシで商売をするわけですから、そのような場合でも「いいじゃないですか?そこを何とかお願いしますよ」と頼み込んで何とか仲介料をもらおうと必死です。
ですが、その人は「お客様の気持ちを本当に分かって商売をするのであれば当事者同士で取引するのが一番良い、仲介業者などに入ってもらわなくて良い」とまで言います。
自信たっぷりの売主業者
殿様気分で商売できるというのは我々からすれば良い商売です。
´人の物件´を売らせてもらっているのではなく、´自分の物件´を売る訳ですから、嫌な客や面倒な客は断ろうと何しようと自由ですし、横着な仲介業者が連絡してこようものなら「あんたには仲介などさせない」と言ってのければいい訳ですからね。
お客さんからは感謝されるし、良いことづくめです。
しかし、当然ながら´売れなかったら金利を払い続ける´というリスクはありますけどね。
今日はこのような業者も存在するという題材で書きました。
お気を付け頂けると幸いです。