「無理です」「ダメです」を連発する営業には要注意?仲介は当事者ではない!
私も一応は不動産会社の端くれです。
業界には今のところおかげさまで13年近くはいますので、酸いも甘いも分かってはいるつもりです。
先日、ある不動産業者のところへ行きました。
お互いが仲介である以上、仲介人としての役目は同じです。
´話をまとめて仲介手数料を稼ぐ´ということです。
ところが、その営業担当の悪い所、自分で判断してしまうところです。
仲介人が自分で判断するのは言語道断!
よくこの業界で言われるのは「しょせん人のフンドシで相撲を取る商売」です。
その通りです!人のふんどしがないと商売が成り立たない訳ですね。ようは借り物です。
その借り物である物件、仲介人(不動産屋)がオーナーから借りて広告媒体を使って宣伝をします。
オーナーは決めてもらいたいわけです。決めてもらえば毎月の賃料が入るわけですから、目的を達することができます。
中には偏屈なオーナーもいて「もうお金なんて必要ないから決めなくてもいいよ」と。それは論外です。
そのようなオーナーを除けば皆が皆、「あなたにお願いするよ」ということで依頼する訳です。
である以上、入居者からのお願いがあった場合、本当に無理な事であれば「あぁそれは難しいです」でいいのです。
ですが、「無理」という言葉を使う以上、その「無理」である根拠を示すことが必要です。
無理である根拠を示す理由は?
何故なら、それは仲介人の所有物ではないからです。
例えば、「賃料を安くしてもらえないか?」と言った場合、「それは出来かねますね」と仲介人が即答したとします。
お客さんは「え?なんで?」と聞き返すと、「家賃が決まっているからですね」などと発しようものなら、その営業マンは失格です。
もうどこの不動産会社に行っても成績は上がらないでしょう。
根本的なことを忘れているからです。自分の物でない以上、では誰が最終的な判断を下すのか?
それは仲介人ではありません。物件所有者であるオーナーです!
もしその仲介人とお客さんとの会話をオーナーが聞いていたらオーナーはおそらく大激怒するでしょう。
「なぜおまえがそんな勝手に判断するんだ!お前の物じゃないだろ!」と。
仲介人の持ち物ではない
自覚が足らない営業マンが良く犯す失態です。
物件を預かって営業をやっているとたま~にですが、少し錯覚してしまう事があります。
「自分は物件を持っているんだ」と。これはかなり注意しないといけません。
上から目線になってしまいますから。全然違いますよそれは!
オーナーから依頼を受けているという事を忘れています。それが大前提なのですから。
お客様に対してもそうですが、そのお客様を紹介した不動産会社に対してもそうです。
同業者はお客さんを紹介してくれるわけですから、同じ扱いをしないと後から痛い目に遭いますよ。(笑)
元請けが強い訳ではない
よく「元請け業者が偉い」と勘違いしている営業マンも多いです。
売上欲しさに両手狙いという気持ちは分かりますよ。私もそうでしたから。
なのでこれは物件によるところも大きいです。
すぐに売れそうな物件=他業者には紹介しない
なかなか売れそうになり物件=他業者にどんどん紹介
本当はそうであってはいけないんですね。これは売主や買主に対する立派な背任行為ですからね。
気を付けましょう。