DYIを何故自ら行うのか?自分で行うとデメリットが多いその理由とは?
物件所有者であれば誰もが思う管理会社の体制。
そのほとんどがその対応力に対する不満です。
- 家賃が未払いのまま
- 入居募集状況について何も連絡がない
- 物件の共用部分にゴミが散乱
- 退去後のリフォーム代が高い
- 何もかもが放ったらかし
- 挙句の果てはオーナーに直接連絡がある
満室であれば問題なし
上げたらキリがないほど不満噴出です。それで満室なら大いに結構ですが、空室状態が継続した場合、オーナーの不満は爆発します。
DIYを自分でやる大家さんが多い?
上記不満項目の中にリフォーム代が高いという事で、時間もお金もあるオーナーさんが自らリフォームも手掛けるという事が少なからずあります。
それはそれで管理会社からすればそこから得られる利益は減るものの、手間は省けますが、すぐに対応してくれるかが問題となります。
いつまでも放ったらかしにされると、入居者から管理会社に「いつまで待たせるんだ!」となります。
オーナーが直ぐに対応してストレス解消や気分転換にもなって、且つ、入居者とのコミュニケーションも図って、ちょっとしたクレームなんかもチャッチャッと行ってくれる。
これであれば完全にWINWIN関係となり、我々管理会社の存在意義は少なくなり、後は入居募集と家賃管理の問題だけになってきます。
DIYは仕上がりが問題
しかし、所詮は素人が手を下すこと。仕上がりと時間がプロの作業と比べたら歴然。
最初は「自分でできるからいいよ」と言っていたオーナーが数件しただけでヘトヘトになり、「もうやっぱ大変、仕上がりもグダグダになったんで今度から手配を頼むよ」となったことがあります。
やはり何よりも時間です。プロに頼めば2,3日で終わるものを2週間も3週間もかけて行っていては、それだけで内覧機会も失いますし、そのぶん得られるはずの家賃が入らないという事にもなり本末転倒です。
そして、仕上がりが悪かったためにお客様が見抜いてしまい決まらない、コスト削減のためにやっていたことが逆効果にもなりかねません。
DYI以外の清掃等もオーナーが行う?
管理会社が行う管理メニューの中に「清掃」が入っていないことが多いです。
管理会社のスタッフの多くは雇用です。そこは経営者自身が管理まで手掛けるのは大きく違うところで、雇用の場合は固定給です。
いわゆる´電話がかかってきたら対応する´だけの仕事です。そうなると電話は極力鳴らないほうが嬉しい訳です。
そうなるとラクを覚えます。その次は手抜きをします。挙句の果てには何もしなくなります。
そうなったスタッフが本当にオーナーの気持ちを考えて「どうやったら入居が決まるのか?」と真剣になると思いますか?
清掃なんてもってのほかです。面倒臭がって誰も行おうとしません。それが雇用されている人の実態です。
ではそうなった時に誰がやるのか?オーナー自身が自ら清掃に乗り出します。老体にムチ打って。
ですが餅は餅屋です。何の清掃道具も持ち合わせていない場合、汚れがこびりついたものを高圧洗浄機も何も持たなければデッキブラシで磨かないといけません。それは結構な肉体労働ですよ。
それをプロに任せれば時間もかかりませんし、仕上がりも文句なしになりますので一定のクオリティーをキープできます。
物件価値を下げることにもなりかねない
そして、入居が決まらない場合は自分でチラシを作成して不動産会社に営業をかけるオーナーもいます。
そうなると、素人感満載のチラシに仕上がったりして入居が決まらないという事態になり、物件価値そのものを下げる行為にもなりかねません。
- 迅速で丁寧な接客応対
- 素早いクレーム対応
- 滞納への迅速な処理
- 満室経営に向けての提案
- 素早い客付
どれを取っても手抜きが許されない大切な業務ですので、それぞれをプロの集団が集まって行いますので、コストパフォーマンスを考えればとてもじゃないですが、素人業務が勝るとは思えません。
管理のスキルが高い管理会社を選ぶのはそう簡単な事ではなく、やはり口コミでしょうね。
「あそこはしっかりしているよ」という声があれば一度話を聞きに行ってもよいでしょう。
そういう意味では、良い業者さんを知るためにネットワークをたくさん持って経験者から話を聞くのが一番良いと思いますね。
管理費用を抑えるために自分で汗を流して作業をするより、少しでもレベルの高い、そして安いプロの管理会社を探すことに汗を流したほうが圧倒的に効率が良いと思いますよ。