戸建住宅を投資と考えれば考え方も変わってくる事をご存知ですか?
「一生住む家だから」とおっしゃるお客様が多いです。
私は不動産経験が一応長いですが、賢い買い方というのも一応はアドバイスしているつもりです。
「一生に一度」というと非常に気が重たくなるもので、なかなか決断が鈍くなり、考えすぎたり、いろんな情報を詰め込みすぎて頭でっかちになりすぎる傾向になります。
決断が鈍くなると取り逃がす
それが結果的に決断できずに賃貸に住み続けて無駄な出費をしてしまうということになりかねません。
人それぞれ好みがあるとは思いますが、すべて条件が揃った物件というのはありません。
そこで、持ち家を考えている方に取って置きのアドバイスを送りたいと思います。
住宅ローンを借金と思われている方もいらっしゃいますが、それはそうです。借金です。
その人がよく「一生に一度」という表現をされる人です。
家族構成は変わるもの
永住するつもりで買おうとするのではなく、家族構成が変われば気持ちが変わってきます。
その時が来たら売ればよいのです。損をしないように。それは「買った金額より高く売れ」ということではありません。
どっちにせよ賃貸であれば賃料がかかるわけですので、住宅ローンを払うのと額は違えど出費は同じです。
そこで簡単なシュミレーションをしますが、ざっくりいきます。
土地1,000万
建物1,500万
諸経費300万
合計2,800万の住宅ローンを組んだとしましょう。
今の金利で月々7万円台後半で済みます。10年固定を選択したとして、11年後に少し支払いが増えたとしても8万台です。
通常のファミリー物件の賃貸であれば新築の相場は4LDKで10万~12万です。
では購入後にローン残高がどれくらい減るのか?ですが、元利均等というのが日本の銀行の基本的な住宅ローンの仕組みですので、その場合、最初の数年間は利息が多く、元金があまり減らないのが特徴です。
5年後 約300万減って2,500万になります。
10年後 約670万減=2,130万
15年後 約1,110万減=1,690万 となったとします。(金融機関によって異なることをご了承願います)
新築時から住めた分が利益?
さぁて、ここでよく考えてください。
建物は減価償却されますので、15年もたてば評価額は半分以下になりますが、1,000万の土地は維持
されていきます。よっぽどの地価の下落が無ければの話ですが。
そうなると、15年後の残金が1,690万ですので、その金額より高く売れれば損はないということになります。
実際のそれまでに毎月支払った額はどうかというと8万×12ヶ月×10年=約1,000万、10年後から9万になっ
たとして9万×12か月×5年=約540万ですので、合計1,600万を支払っている計算になります。
なので、2,800万の全額ローンとして1,600万支払っても利息分が含まれているため、1,690万の残高ということになります。それは仕方のないことです。銀行も儲けないといけませんからね。
それまでの15年間、スタートは新築で住んでいるわけですから、それだけで十分な利益となります。
夢のマイホームが賃貸より安く住める
「夢のマイホームが新築」という新築志向が強い日本人にとっては一応夢を叶えたことにもなるわけで、それだけでも優越感に浸れますし、自尊心も高めることができます。
では、中古住宅として1,690万という価格が妥当かどうかですが、まず中古の流通性からすると、1,000万台の価格はと~っても魅力的です。
なんといっても3,000万近くかかった物件が約半額で買える訳ですから。
中古市場に乗る価格が1,000万台半ばまで
久留米という地方都市では、一番売れる価格帯が1,000万台とも言えます。
これが「投資」という考え方です!
なので本当に賢い方は「家は住めれば良い」とのお考えをお持ちの方が多く、家に対しての「こだわり」というのは特にありません。
どんなにこだわって建てた家でも住み始めた時から中古物件になるわけですからね。
「家は安く買うに限る」とおっしゃるお客様も増えてきました。それは上記のような「購入は投資」という概念
を持った方です。なので決断が早いです。
そのあたりも十分考慮して家を買いましょう。