こんな訂正印だらけの書類提出は失格!!犯人は誰だ!?
先日、知人である土地所有者からの依頼を受け、建物滅失登記という書類を作成して法務局へ提出しました。
実際にはそんなに難しい書類ではなく、これまで何度か提出したこともあるため、「大丈夫、大丈夫」と自信満々に提出しました。
が、しかし!写真のとおりです。
訂正印がなんと10箇所もありました。トホホ...。
なので、犯人はこの私です!
こういった法務局等に提出する書類は一応公文書になりますので、建前上で言えば、資格を持った専門家がしなければならないものですが、素人の方でも十分できます。
今はネットで何でも調べることができますからね。
調べて作成した結果がこのザマ
本当にトホホです。法務局の担当者からダメ出しを食らいっぱなしでした。
「本当はですね、ちゃんと地元の法務局で相談を受けてから出してもらうのが流れなんですけどねぇ」と嫌味っぽく、というか嫌味を言われて何も言えない私、沈黙...。
これでも本当は自信を持って作成したつもりだったのですが、ツメが甘い所があります。
「思い込んだら系」でもあり、以前、サラッと目を通しただけで、それがとても重要な書類でトラブルになったケースもありました。
これが会社に提出する書類だったら間違いなく上司から「何だこれは!やり直せ!」と突っ返されます。
一事が万事
今回は滅失登記、甘く見ていた部分があります。
所有権の移転登記と違い、壊して無くなった建物を登記上から消滅させるという登記なので、他の重要な登記と比べても割と簡素化されているもの。
なので、甘く見ていました。こういうところが私の反省する点です。
しかし、いくら簡素化されている書類とはいえ、ここまでひどい状態でよく法務局は受け付けてくれたなぁと思います。
その点では感謝しています。何度も法務局まで足を運べませんからね。
報酬は無料、有料にすると法律違反
我々は不動産取引の専門家と言えど、官公署関係に出す公文書提出に関しては専門分野以外の業務ですし、そもそもの職業が違います。
ですので、法律に守られた法律家、今回の滅失登記に限って言えば土地家屋調査士に依頼しないといけません。
ですが、依頼者が知人でしたので、「何万も払うくらいなら私がしますよ」と言って行ったことです。
これを有料にすると調査士法違反としてクレームの電話が鳴ります。
では無料だったらどうか?ということですが、あまり何度でも行うと調査士会から苦情がきます。
調査士が有料で行うことを我々が無料で代行するわけですから、当然と言えば当然のことですね。
無料だったらいわば´グレーゾーン´ということです。
今回は反省しきりでした。書類にはちゃんと目を通して提出しましょうね。