「明日、引渡しですよね?」――その一言で不動産屋の血圧が上がった日

今日は、お客様のご紹介です。
M町をご購入いただいたK様。
この度は本当にありがとうございました。
……と、普通ならここから「素敵なお家で新生活をお楽しみください!」と締めくくるところなのですが、今回は終盤に私がちょっとだけ冷や汗をかいたお話です(笑)。
不動産の引渡し前。
当然ですが、土地や建物の周りは、できる限りキレイな状態にしてお引渡しするのが普通です。
草がボーボー。残置物がゴロゴロ。
「はい、今日からあなたのお家です!」
……では、さすがにいけません。
通常は売主側でキレイにしていただき、私たち仲介業者も「ちゃんとキレイになっているかな?」と確認しておくべきところです。
ところが今回、K様は購入された物件のすぐ近くにお住まい。
つまり……
毎日のように現場が見えるんです。
朝、現場を見る。
昼、現場を見る。
夕方、現場を見る。
もしかしたら、夜も見る(笑)。
そんなK様から、引渡し前日に一本のお電話が。
「あのー……まだ残置物が残っていたり、草もだいぶん残っていますよ。明日、引渡しですよね?」
…………。
私の頭の中で、一瞬だけ、
「明日……ですよね?」
という言葉がエコーしました(笑)。
「す、すみません!すぐに対応いたします!」
すぐに売主側へ連絡。
すると売主側も、「申し訳ありません!すぐに対応します!」とのこと。
私も再びK様へ、
「申し訳ありません。私の確認不足でした。すぐに対応してくださるとのことです」とお伝えしました。
いや~、これは完全に私のミスです。
もちろん、基本的には売主側でキレイにしていただくものではあります。
しかし、私は仲介業者。
「売主さんがやってくれるだろう」ではなく、
「ちゃんと終わっているか、自分の目で確認する」
ここまでやっておくべきでした。
今回は、売主側を信用しきっていたこともあり、完全に私の確認不足。
反省です。
幸い、売主側もすぐに対応してくださり、翌日の決済・引渡しは無事終了。
そして何より……
K様も笑顔。
私も笑顔。
売主側の担当者も、かなり申し訳なさそうにしながら笑顔。
無事に引渡しを終えることができました。
とはいえ、売主側の担当者も相当謝っておられました。
たぶん私以上に、
「昨日の時点で気付いていれば……」
と思っていたことでしょう...。
今回の件で改めて思いました。
不動産の仕事は、契約書を作って、重要事項を説明して、決済に立ち会えば終わり……ではありません。
最後の最後まで、「本当に大丈夫か?」を確認することが大切です。
特に今回のK様のように、物件のすぐ近くにお住まいのお客様なら、
「今日は草が何本減ったかな?」
くらいの勢いで見られているかもしれません(笑)。
いや、もちろんそんなことはないでしょうが……。
今後は私自身も、引渡し前の現地確認をより徹底していきたいと思います。
K様、この度は最後にご心配をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
そして、最後は笑顔でお引渡しを終えていただき、ありがとうございました。
これから始まる新生活が、素晴らしいものになりますように。
不動産屋は「契約が終わったら終わり」ではありません。
お客様が鍵を受け取って、「これで安心!」と言っていただくところまでが肝心です。
……とはいえ、
「明日、引渡しですよね?」
この言葉だけは、今後しばらく私の脳裏から消えそうにありません(笑)。