「売ります」の一言で寿命が縮んだ話…オオカミ少年すぎるお客様

不動産業をしていると、突然ヒヤッとする連絡が来ることがあります。
しかもそれが、過去にお取引きしたお客様からだと、なおさらです。
約5年前、とっても感じの良いお客様とお取引きをさせていただきました。
私のブログファンだというお客様、言葉遣いも丁寧、仕事も真面目、こちらへの気遣いも素晴らしい。
「こんな良いお客様ばかりなら、不動産業はストレスゼロだな」、そう思うほどでした。
それから2〜3年後。
突然、LINEが届きます。そこには一言。
「売ります」……。
いやいやいやいや。怖い怖い怖い怖い。
何があった!?
- 離婚!?
- 転勤!?
- ローン!?
- 事件!?
不動産屋に「売ります」だけ送ってくるの、心臓に悪すぎるんです。
私は即電話。
すると普通に出られまして、「売るんですか!?」と聞くと、「冗談ですよ(笑)」……。
はぁ???
思わずスマホを二度見しました。
こちらは一瞬で脳内査定、住宅ローン残債、売却理由、近隣相場までフル回転してるんです。
それを冗談て。
私は大人なので、「勘弁してくださいよ〜」とやんわり返しましたが、内心は、“今すぐLINEの送信取り消し機能を覚えてください”でした。
しかも、その後の本当の用事を完全に忘れるくらいムッとしたんです。
そして数か月後。
今度は電話だったと思います。
かなり深刻そうな声で、「金融機関から連絡がありまして…書類を出さないと家を売らないといけないみたいで…」
とのこと。
しかし私は思いました。(また来たな…)
完全に“売ります冗談事件”が頭に焼き付いていたんですね。
人間、一度インパクトが強いことがあるとダメです。
私は、「そうなんですね、まぁ大丈夫ですよ〜」
くらいで軽く流してしまいました。
するとその後、連絡が取れない。
電話しても出ない、「さすがに気になるな…」と思っていると、LINEが。
「大変なことになってしまいました」
いや、だから何なんですか!!こっちは不動産屋なんです!
“意味深選手権”じゃないんです!
慌てて電話。また出ない。
するとまたLINE。
「売ることになりました。悔しくてたまりません」
しかし私は、最初の“冗談ですよ事件”が強烈すぎて、どうしても信じ切れない。
そこで私は、半ばヤケ気味に返信しました。
「私も家が売れなくて悔しくてたまりません」
すると返ってきたのが、
「カツキさんも大変なんですね」……。
いや、そっち!!!そっちなの!?そこ共感するとこ!?
もう会話が全部ズレてるんです。
結局、そのままやり取り終了。
あれは本当に売却されたのか。何が起きていたのか。今となっては分かりません。
ただ一つ言えることがあります。
悪い冗談は、本当にダメです。勘弁してください。
特に不動産屋に対しての
「売ります」
「差し押さえられそうです」
「競売になりそうです」
系の冗談は、胃がキリキリします。
こちらも人間です。一度オオカミ少年をされると、次に本当にオオカミが来ても、「またか…」となってしまいます。
そして本当に困っているなら…
電話には出ましょう(笑)
皆様も、冗談はほどほどに。
不動産屋の寿命が縮みます。