生活保護受給者の家賃滞納にご注意!築古アパート管理で学んだ現実

トラブル・クレーム解決事例

売買をメインに業務に従事している弊社ですが、管理も行っております。

管理というと一言で言えば雑務です。クレーム対応等の面倒な業務もしょっちゅうです。

そんななか、今回は安心しきっていた私のミスで起こったちょっとした出来事です。

アパート管理をしていると、いろんな入居者さんと関わる機会があります。

今回は、築古のアパートで実際にあった「生活保護受給者の家賃滞納」についてのお話です。

家賃滞納者が発生

ある入居者さんが、ここ数か月、家賃を遅れ遅れで支払うようになっていました。

「生活が大変で…」という理由でしたが、よく考えてみるとこの方、生活保護を受けているんです。

つまり、毎月国(正確には市)から生活費と一緒に「家賃分」も支給されているはず。いやどちらかというと家賃が優先の生活保護です。

にもかかわらず滞納が続くということは、支給された家賃分を他のことに使い込んでいる可能性があるわけです。

生活保護を使い込んでいる可能性が...

11月1日に「4か月分まとめて払います」との約束をしていたのですが、当日になって「難しいから2か月分だけ、残りは年内までに清算する」との連絡。

さすがにこれには私も頭を抱えました。

私は「今回が最後ですよ」と最後通告を出しましたが、オーナーさんからはこんなアドバイスが。

「市に相談するって言えばいいよ。生活保護が打ち切られるかもしれないって思うと、大体の人は慌てて払うから。」

なるほど、確かにそうです。生活保護の家賃部分は、市が“住宅扶助”として支給しているお金。

滞納が続くというのは、市が認めた生活の前提を崩していることになります。

最悪、生活保護の見直しや指導の対象になる場合もあります。

オーナーさんからは、「それくらいのこと、管理してるあんたなら知ってると思った」と言われ、正直、反省しました。

完全な知識不足で、言うべき一言を言えていなかったなと感じます。

今回のように生活保護受給者が家賃を滞納する場合、単なる「お金がない」ではなく、支給されたお金の使い方に問題があるケースが多いです。

管理会社やオーナーとしては、「市に相談しなければならなくなります」と一言伝えることで、支払いがスムーズになることもあります。

もちろん、トラブルを大きくせず、冷静かつ丁寧に対応することが大切です。

でも、「生活保護だから安心」と思っていると、思わぬ落とし穴があるのも事実です。

まとめ

家賃滞納問題は、築古アパートでは特に起こりがち。

その中でも生活保護受給者の滞納は、原因を正しく理解しないと解決しません。

「市に相談」という選択肢を頭に入れておくことで、無用なストレスや損失を減らすことができるかもしれません。

大家さん・管理業者の皆さん、生活保護受給者の滞納には要注意です。

私自身も今回の経験で、ひとつ大きな学びを得ました。

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