カツキは昔、賃貸ビルを所有していた?散々な思いをした過去が...。
しかし、この異常気象、皆さん寒暖差で体に異変はありませんか?
紅葉が見られる素敵な季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
私が一番好きな季節、秋になりました。何をするにも楽しくなるこの季節です。
今日はですね、今まで触れて来なかった内容について書きたいと思います。
カツキはその昔、賃貸アパートを所有していた時期があります。
先に結論を言うと、もうすでに売り払っており、それが約10年前です。当時の私は不動産売買のサラリーマンでした。
アパートは私名義ではなく、母親名義です。実質、私が管理していたようなものです。
私の母(2018年、88歳で死去)は看護婦をしていました。久留米医大です。
当時は今みたいに看護学校を卒業しないと看護士になれないとか一切なく、誰もが看護師になれた時期です。
しかし久留米医大ですよ、今では考えられないほど難関な職場です。
しかも準公務員扱いの好待遇だったようです。どおりでよく回らない寿司屋に連れて行ってもらっていました(笑)
母は実弟に騙された?
はい、これが私の人生そのものを変えました。
母の実弟ですから私の叔父です。その叔父は折箱の会社を経営していましたが、商売の才覚がなく、あちこちから借金を重ねていました。
経営は火の車、運用資金が足らず、銀行や信販系の会社から借りまくり、とうとう個人の金貸しからも借りる羽目になり、母に借金の保証人や金の無心をしていたようです。
私が中学、高校時代の話ですので、私に事情が分かるはずもなく、父は私が中学の時に他界していたため、誰も止める人がいなかったんですね。
叔父は母に土下座をして「姉ちゃん、頼むから保証人になってくれ」と依頼し、情にもろい母は実印や印鑑カードを貸してしまったようです。
バブル期真っ只中、叔父は自身が所有する大石町の土地に、母親に内緒でビルを建築し、そのビルの建築費用が約1億円!だったようです。
それがなんとすべて母親名義になっており、通帳、印鑑はすべて叔父が預かっており、収入はすべて叔父が管理する有り様、このようなことが当時は簡単にできていたのです。
数年後に発覚し、カツキが管理することに
数年後、ビルの名義が母親になっている事や、通帳等をすべて叔父が持っていることが判明しました。
ここで初登場するのが義理の兄である修一兄さんです。私はいつも兄さんと呼んでいるのですが、その兄さんが動いてくれたのです。というより動かざるを得なかったのです。
当時の私は23か24歳、姉が3つ上なのですが、その姉がビルの借金の保証人になっていることが判明したのです。
それに兄さんが腹を立て、叔父に詰め寄り、「これはどういうことだ!名義はお母さんなのに何故あんたが通帳を持っているんだ?お母さんをすべて騙していたのか?」と詰め寄り、叔父は平謝りする一方でした。
ここまでの話で誰が一番悪いのか?それは叔父が一番悪いのですが、土下座に同情し、弱みに付け込まれた母親も同罪です。
母は「私が助けてあげなければ弟はダメになっていた」を繰り返すばかりで、自分に被害者意識というのが全くなかったのです。
それからというもの、ビルの管理は実質私がする羽目になりました。
不動産売買は仕事でしているものの、管理となるとまったく別物、その経験がない私は所詮ずぶの素人ですから何も分からない状態、6帖ワンルームの18世帯を1人で管理する羽目になったんです。トホホでした...
当時の金利が5%~6%
当時は今では考えられない高金利、そして入居が半分しか埋まらないため、月々の支払いが追い付かず、何度も債権者と交渉するものの、「払ってもらわないと困る」の一点張り。
ざっくりですが、月々の家賃収入が約40万、ローンや固定資産税の支払いが約50万、これでやっていけるわけがありません。
滞納を繰り返してしまい、そうこうするうち、売却の話が出てきましたので、債権者から「いくらでも良いので売ってください」との話が上がりました。
そして、知人の投資家に話をすると、「利回りが良ければ買います」との話だったため、それに合わせて査定書を作成しました。
不良債権物、債権者はいくらでも回収?
当時、住専問題というのがあり、バブル期に融資を乱発していた住専会社は債権回収センターという別機関に債権を譲渡していました。
つまりは回収センターですので、ローンの残額が5千万残っていたとしても、1千万で買う人がいれば「回収できるだけ良い」との判断を下すわけです。
それで知人に話をした私は1,500万で購入してもらう事になりました。
やはり餅は餅屋
その知人はMという住宅会社に勤めるサラリーマンですが、裏の顔は不動産投資家です。
1,500万で物件が買えれば、リフォーム等に1,000万かかっても利回りが20%を超える超優良物件になるわけですね、それを頭の中でパパッと計算し、即購入との回答がありました。
「半分しか埋まっていませんが大丈夫ですか?」と聞くと、「はい、大丈夫です、満室にします」と自信たっぷり!
それから数か月後、見事に満室になり、利回り20数%を今でも継続しているそうです。
やはり餅は餅屋ということを痛感させられた出来事でした。
今でもその投資家さんとは仲良しで、定期的にやり取りしていますよ。
とても目利きがある人で、ビルの売却の話があればぜひ香月までお願いします。
ま、皆さん、くれぐれも保証人にはならないようにお気を付けくださいませ...。