その物件探しはちょっと待った!このパターンはとても難しい…
師走ですね、年末に向けて人の動きが多くなる時期です。
そんな中でも物件を探したり売ったりする人は多いもの、今日は私から少しだけ注意点をお伝えしたいと思います。
中古でも新築でもそうですが、物件を「買いたい」欲というのは急に湧いてくることはなく、人それぞれ様々な理由で沸々と湧いてくるもので、その様々な理由と言うのもたくさんあります。
物件を買う事を´急いでいる人´、´急いでいない人´とで大きく別れます。
持ち家を売らないと買えない?
その後者(急いでいない人)のなかで、「持ち家に住んでいて、そこを売らないと買わない(買えない)」というパターンがあります。
私のお客様は純粋に「買いたい」というお客様もたくさんいらっしゃいますが、売らないと買えないというお客様も多いです。
中には´簡単に家が売れる´と思っているお客様もいて、奥様暴走パターンとご主人暴走パターンと2つ種類があります。妄想が暴走するんですね(笑)
どちらかというと前者の奥様暴走が多いような気がします。なぜかは分かりませんが、ご主人に相談なく、まずは自分がネット検索して自ら問い合わせをするというものです。
売らないと買えない場合の順番は?
物件を探すという作業はですね、本腰さえ入れれば直ぐに見つかります。
なんでしたら、朝から探し始めてその日の夕方には申込みを入れる事もできる訳です。
しかし、売らないとローンが組めないというケースだと、これは考えものです。そもそもの問題です。
今住んでいる家のローンの支払いがあるわけですから、そう容易くローンは組めません。
仮にローンが組めたとしても、新築の売主は、今住んでいる家が売れるまで待ってくれません。売れるまで数カ月を要する場合もあるからです。するとどうなるのか?
売れるまでの期間、二重払いに耐え続けなければなりません。
その余力を無視して、「まずは物件を見たい」と先走るお方が多いです。それはそれで初動対応としてはすごくいい事だと思います。
気に入った物件があったら本腰を入れて売却を検討しよう!となるケースもあると思います。しかし残念ながら、そのようなケースは極稀です。
売却物件の査定を行う
買い替えの場合、私から一つだけ注意点があります。
ものすごーく気に入った物件が見つかった場合の事です。もう今直ぐにでも住みたい建売の場合です。
その場で申し込む事はかなり危険です。一旦持ち帰り、今住んでいる家の売却価格が一体いくらくらいになるのかを査定しましょう。
希望価格が2,000万なのに1,500万でしか売れないとなると500万を工面しなければなりません。
その500万が工面できないとなると家を売る事ができず、結果、新しい家を買う事ができなくなります。そこでつまずくお客様がとても多いです。
そうなるとすごく気に入った物件も諦めないといけませんし、今の家に住み続けないといけない事態になります。
皆さん、何かしらの理由で、「今の家を出たい」という気持ちがどこかにあるため、新しい家を探すケースがほとんどです。
今の住まいに満足していたら家は探さない?
考えてみてください。
- 今の家に十分満足している
- 支払いも問題ない
- 自分は完全に賃貸派
- 家族に財産を残そうなど思っていない
- ずっとこのままで良いと思っている
そのような方が家を探しますか?探しても意味がないと思います。
何ら不自由がない訳ですから、探す理由がない人は家を見に行く合理的な理由がない訳です。
今の住まいが持ち家だろうと賃貸だろうと関係なく、「この場から解放されたい」という気持ちが芽生え始めると人は初めて行動を起こします。
賃貸だと割と身動きが取れやすいですが、持ち家だと結構厄介です。
貸す場合であれば借り手がすでに見つかっていれば良いし、売却であればすでに買い手が見つかっていれば何も問題なしです。
それが曖昧な状態で、感情だけが先走り、慌てて物件を探すのは順番が逆です。
少し冷静になって、慌てず騒がず、人に迷惑をかけないような物件探しをおススメします。
弊社にはそのようなお客様の相談が結構多くあります。
鼻っから難しい人もいますし、「もうちょっとそこを頑張れば買い替えできるのに…」といったお方もたくさんもいて、かなり幅が広いです。
少しはお役に立てるのではないかと思います。ご相談、お待ちしています。