意外に知らない不動産の裏事情。知っていて損は無いことだらけ...。
不動産、普段の生活にはまったく関わりのないものです。
ですが、我々業者は普通のように土地、建物、店舗、ビル、駐車場と、ありとあらゆる角度からいつも不動産を見つめています。
どこの不動産会社が扱っても良いのか?
これが今日のブログの最大のテーマです。
たとえば車で道を走っていて、道路沿いに「売り物件」と書いている土地があったとします。
そこには当然、〇〇不動産や〇〇エステート等の社名、そして連絡先が書かれています。
それを見た一般の方は「あ~、なるほど。売りに出ているんだな」と気付きます。
そして、興味があればそこに書かれている連絡先に連絡をするのが普通です。
しかしそこで「ちょっと待った!」という心の声が聞こえてきます。
´ひょっとしてここに連絡でもしたら騙されるんではないか?知らないところだしぃ´と...。
ではどうするのか?信頼できる身近な不動産屋(以下「知人」と称す)に聞くのが一番良いのです。それが正解です。
そして、その知人に聞いて、「あーそれは問題ありませんよ、何だったら私から連絡してみましょうか」と言ってくれたら、その知人を通じて連絡を取ってもらいます。
世の中の不動産の全て、共有が大原則?
その知人があなたの代わりになって、看板を立てている業者に問合せをしてくれます。
そして何を言うのか?「〇〇不動産です。〇〇町の物件のご紹介は大丈夫でしょうか?」と尋ねるわけです。
すると、原則的には「はい、大丈夫ですよ。よろしくお願いします」となります。原則的には、ですよ。
原則があるという事は例外もあるということです。
「あーそれは他に話があっていましてね」とか「もう決まっていましてねぇ」とかで断られるケースがあります。
でもそれが本当かどうかは分かりません。
それを確かめる方法は簡単です。業者ではないあなたが、しばらくしてそこの番号に直接聞けばよいのです。
「この物件いくらでしょうか?」と。そして、前述したように「他に話が入っている」や「決まっている」と言われたらそこの業者は信用してよいでしょう。
ですが、「そこは〇〇坪あって〇〇万円です。よろしくお願いします!」と答えようもんなら、まったく信用できない業者と思って良いでしょう。
そう言われたらこう言ってください。「さっき〇〇不動産(知人)から連絡があったでしょ?他にお客さんがいるんじゃないんですか!?」とバシッと言ってもらって結構です。
そうすれば業者はかなり慌てます。それか開き直るかのどちらかです。
いずれにせよ、そのような業者を信用してはいけません。自分達の利益を最優先させているわけですから。
世の中の不動産は原則として、業者間で共有されているのが一般的です。
ルールではなく、マナーの問題
お客さんとしては、どこか訳の分からない業者に連絡するより、信頼できる知人に頼んだほうが安心できるわけですね。
その先で取引が進んだ場合、その看板を立てた業者を元請けとして、知人と業者の2社が共同仲介という形で話がさらに進んでいきます。
これが本来の形であり、そのほうが売主さんとしても早く売れるし、買主さんとしても気持ちよく取引が出来るというものです。
業者が何社入ろうと、営業マン同士が仲良く協力し合いながら、一緒に売主さんと買主さんのために取引を成立させましょうというのが本来の大原則です。
それを無下に断る、言語道断というものです。それは売主買主に対する背任行為にも該当します。
ルール違反ならまだ良いのかもしれません。大変マナーの悪い業者としてのレッテルを貼られることでしょう。
意外と知らない不動産の裏事情、今日書いた内容は知っていて損はありません。
皆さん、十分お気を付け下さいませ。