街でよく見かける坪単価〇〇万円!と謳っている住宅会社,そのカラクリとは?

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街を車で走っているとよく見かけますね。あの大きなうたい文句で「注文住宅 自由設計1坪〇〇万円!」と。

あれってかなり格安に感じますよね。

あれは明確な広告基準というのがなく、1坪単価20万なら20万、10万なら10万と書いても問題はないそうです。

ですが、あまりにも安いと疑ってかかるのが日本人の特性というもの。

ある程度のラインが冒頭の1坪〇〇万円です。

間取り作成のために基本的な事をまず知る

住宅関係の方にとっては当たり前の話でしょうが、一般の人にはよく分からないかもしれません。

「モジュール」という言葉があります。

これは家を設計するときの基準的な寸法の事で、二つあります。

  • 尺モジュール(910㎜)
  • メーターモジュール(1000㎜)

通常は「尺モジュール」といって、たとえば廊下を例に挙げると、幅が910㎜で間取りを作る事をいいます。

その910㎜を最小単位として間取りをつくっていきますので、トイレ、バス、洗面所、キッチン等もその長さが基準となります。

一方の「メーターモジュール」は廊下の幅が1000㎜あります。尺モジュールと同様、その他もすべて1000㎜を基準としますので、尺モジュールと比べて広くなります。

それをどう捉えるか?というのは施主の自由ですが、何も分からないまま設計を進めるより、少しは知ったうえで住宅会社を選ぶ必要があるという事です。

土地が狭ければ尺、広ければメーター?

これはですね。まずはイメージをしてもらいたいのですが、玄関から入って廊下やホールを通るわけですが、廊下の幅が9cm広くて何か便利なところがありますか?ということです。

他にもありますが、もう一つ例えるならば、トイレの幅が9cm広くて何か便利なのか?ということです。

実際に私の自宅がメーターモジュールですので、私が実際に住んでいて言えることですが、はっきり言います!

何も便利な事はありません!(笑)

元々、50坪と狭い土地に無理やり押し込んだような間取りでしたので、よくよく考えてみたら、廊下やトイレや階段の幅9cmが別の所に使えるんであればもっと小回りが利いた間取りになったんでは?と今更ながら思います。

それなりに土地が広ければ何もかもが広い訳ですので、何も気にせずメーターモジュールでも良いと思います。

建築費と坪単価は別物?

1坪〇〇万円とする価格設定というのはカラクリがあります。非常に簡単な事です。

その看板を掲げている建築会社のほとんどはメーターモジュールを採用しており、9cm広い訳ですので、それなりに建築面積が増えます。

そうなると建築面積が増えたとしても、1坪単価の建築コストは下がりますので、1坪単価を格安に設定する事が可能となるわけです。

それはそうです。同じ間取りで尺モジュール30坪と、メーターモジュール36坪を建てるコストはほとんど変わらないのに金額があまり変わらないのであれば、1坪単価を安くした方がお客さんの食付きがよくなりますからね。

でも、何だかんだとオプション費用を追加すると、最終的には40万~45万は最低でもかかりますよ。

家づくりというのは最初は必ず失敗します。だからと言って3回も建てれませんけどね~...(泣)

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