賃貸の連帯保証人,一旦承諾した後のキャンセル?それはマナー違反です!

トラブル・クレーム解決事例

先日こんなことがありました。

お客様から事務所の賃貸申し込みを頂き、管理会社より「連帯保証人が必要」とのことでしたので、事務所を一緒に経営するという従業員が連帯保証人になることを従業員から了解を得て申込書に記載をお願いしました。

その従業員というのはもう何年も一緒に働いている人で、あっさり保証人の了解を得ることができたようです。

その後、入居審査も無事終了し、保証会社からの承諾も得られたため、管理会社が契約書等の重要書類を作成しました。

急な変更は皆が巻き込まれる

そして数日後、物件を抑えるための契約金の入金も終わり、次は契約書への署名捺印をお願いするというタイミングで、お客様より連絡が入り、「従業員が連帯保証人になることを拒んでいる」との内容でした。

私は思わず、「え~っ!」と叫んでしまい、「どうにか説得できませんか?もう大家さんも保証会社からも了解を
得ておりますので。もしかしたら審査が覆る可能性も出てきます」と言っても、「それが頑なに拒んでいてど
うしようもない、代わりに違う保証人を付けますので」と言われました。

私は´これも仕事のうち´と思い、管理会社に連絡、それまでの経緯を説明すると、「え~マジっすかぁ?」と面倒
臭そうな対応をされ、私も嫌な気持ちになりました。

十分考慮して保証人承諾を

それはそうです。一度保証人になることを了解して、審査までスムーズに事が進んできたものを、「やっぱ保証人になるのやめます」というのはルール違反であり、マナー違反です。

それであれば最初から「いや、『連帯保証人にだけはなるな』と親から言われていますので、やめておきます」と言っておけば良いのです。

それを何故か分かりませんが、あっさりOKを出しておきながら後で覆す、これは周りに迷惑が掛かります。

何を思ったのでしょうか、従業員を辞めるのか?とも思いましたが、どうやらそれはなさそうな感じでした。

契約そのものが出来なくなる可能性が

結局、代わりの保証人を立てて無事審査は承認されたのですが、一歩間違えば大家さんからの心象が悪くなる可能性だってある訳です。

賃貸物件の連帯保証人というのは、入居者の家賃が滞ったりしたとき、代わりに払わなければならない責任を負
う立場になる厳しいものです。

貸す側に立って考えてみたら分かりやすいと思いますが、滞納してほしくないわけです。それは当然です。

ですが、借金の保証人とは違い、今は保証会社にさえ入れば保証人は不要という管理会社(物件)も数多くあり
ます。

しかし、そのような物件は審査基準が少し厳しい可能性もありますので、そこは信頼できる営業マンに相談される
ことをお勧めします。

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