イーサリアムという大革命技術により不動産仲介業が変わる可能性が?
先日、ビットコインについて話をしました。初めて聞いた人にとってはかなり難しく感じたでしょう。
世界中で認知されているこの暗号通貨、現に決済手段として世界中では当たり前のように使用されています。
日本では決済手段としての使用がまだまだ浸透されておらず、そのために現段階では投機の対象でしかありません。
約3年前にTVで放送された「分かりやすいビットコイン解説」で、池上彰先生や北村弁護士もおっしゃっていましたが、「今は投機の対象にしかかなっていない」と。
21世紀最大の発明と言われているビットコイン
つい一昨日も午後7時からの「出川哲郎のアイ・アム・スタディ」という番組でビットコインについて、素人感満載で出川氏がいろいろと弁護士に質問していて面白かったですね。
これからますます広がりつつある通貨ですので、「知~らない」「自分には関係ない」では済まされない時代になってきています。
古代から続く日本の通貨、この通貨史上、最大の革命とよばれているからです。
この記事を書いているのが、12月8日(金)午前10時現在、レートが1ビット220万台を付けてきています。
11月初旬に80万台だったのが約3倍近くまで値を上げてきているのです。(ブログアップ時の12月9日午後6時現在は約180万位)
これは徐々に認可されてきているという事に他なりません。
もう一つ言わせていただくならば、ビットコインという通貨は中央機関が存在しないため、管理者がいない中で、市場参加者だけでブロックチェーンという技術によって価値を認め合うシステムとなっております。(この時点で「なんのこっちゃ」なんて言わないでくださいね)
そして、このビットコインには発行上限が決められています。つまり供給量が絞られてくるという仕組みである以上、理屈の上では「値が上がっていかない理由がない」ということです。
二重否定は´非常に強い肯定´です。
イーサリアムという技術が不動産業界に革命をもたらす?
私も最初に聞いたときは、出川氏同様「意味が分からな~い!何のこっちゃ?」という感じでしたが、心配はいりません。皆さんが使うようになってくれば徐々に分かってきますから。
今回はイーサリアムについて、私なりに分かりやすく語りたいと思います。
イーサリアム(略してイーサ)、覚えておいて損はないでしょう。これも仮想(暗号)通貨で、時価総額はビットコインに次ぐ世界第2位の通貨です。
しかし、同じ通貨とはいえ、種類や目的はまったく異なり、この仕組みを理解できた貴方はとても素晴らしいと思います。私も正直あんまり理解はしていませんが、大まかなイメージは出来ていますよ。
まず覚えていただきたいのは、現在、我々が行っている契約事というのは全てが、役所、法務局、銀行で行われているもの、すべてはアナログの世界です。
これをネット上で行う事を「スマートコントラクト」と呼びます。
この略して「スマコン」ですが、これを使用する事によって、中央機関(役所、法務局、銀行)で行われる契約事の全てをネット上で全て完結するという事です。
そして、その記録をブロックチェーンというネット上の取引台帳に記録していくことにより、より強固で絶対に不正や改ざんが出来ないものになるわけです。
ここでまた出ましたね、この「ブロックチェーン」という単語が。ここがビットコインの技術と共通する点です。
にわかには信じがたい話ですが、この開発プロジェクトチームが既にその技術をプログラミングしており、未完成の状態ですが、これに既に値が付いているというこれまた信じ難いことが起きているのです。
イーサリアムの現時点でのレートは?
その未完成で発展途上であるイーサの現時点(12月9日時点)でのレートが5万前後です。
まだ完成されていないにもかかわらず、「この技術は凄い!近い将来、確実に革命が起きる!」という話題性だけで既に値が付いているのです。これが完成したときの金額を考えると...?
株で言えば未公開株?みたいなものです。
あの世界一の大富豪であるマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏が、「将来、銀行という中央機関は必要なくなる」と予想しています。あのビルゲイツ氏がですよ!
金融とITとの融合は間近
この暗号通貨が叫ばれ始めてから特に世間を騒がしているのが、金融(ファイナンス)とIT(テクノロジー)の融合化=フィンテックという技術によるものです。
現に決済関連手段として有名なものはクレジットカードもそうですが、個人情報の流出懸念があるため、利用者が減っていると言います。その代わりとして代表格となるものが「PayPal(ペイパル)」です。
「LINE Pay(ラインペイ)」も出てきて、どんどん浸透されつつありますね。個人間の送金も可能です。
こうやって、金融とITというのは密接な関係を持ち、不便なものをより便利にさせていきます。
フィンテックの快進撃はこれだけではなく、投資家や借り手とを結合させることも可能になり、そうなると金利も安くなります。「これから金利は高くなる」と言われている時代に逆行するかのように。
さらにフィンテックが加速すれば実店舗や営業マンといった経費が圧縮され、金利がさらに圧縮されるという仕組みです。
10年遅れているという不動産業界
これまでに何度も説いてきた不動産業界の遅れの実態、いまだにFAXや電話でのやり取り、そこまでは良いとしましょう。
これから劇的に変わってくると思われるのが、先ほどのスマコンを利用した契約事、そして決済事(残金支払い)。
特に2月、3月の繁忙期の決済時、銀行の待合室でどれだけの時間を待たされるか知っていますか?
長い時で2時間、3時間ですよ!まったく信じられません。
これがスマートコントラクトを利用した不動産契約、司法書士が行う書類確認、さらに買主様が行う銀行との契約、ビットコイン等の決済手段を利用すれば、一瞬での自動送金が可能になり、それこそ全ての関連行為が一瞬で済みます。
そうなると、本当に役所や銀行の仕事も無くなります。完全になくなることは無いと思いますが、淘汰されて確実に減っていきます。
これは何も私が勝手に希望的観測で書いているものではなく、近い将来、必ずこうなるということで書いています。
このように数年前までは考えられなかったようなプロジェクトが密かに進められている事実を知らない人が大半です。
信じるか信じないかはあなた次第です。(笑)