たくさんある不動産関連資格,あくまでも仕事道具,そこに動機や目的はある?
資格、たくさんありますね。国家資格から民間資格まで何百種類もあるようです。
自分のためのスキルアップ、キャリアアップしていくということも含めて資格を取得するというのは良いと思います。モチベーションを高めるといった意味でも大事なことだと思います。
今日は資格にこだわりすぎないこと、をテーマに話したいと思います。
資格を取っていれば一生安泰?
そう思って夢を持って取得されようとしている方、それは大間違いです。
そんな夢のような資格はこの世の中に存在しませんし、満足感や達成感だけでは飯は食っていけません!
冷たい言い方かもしれませんが、往々にして自分が思ったほど他人というのは自分のことを評価してくれません。
医者、弁護士、税理士など、資格がないと仕事ができない職業は別として、資格が絶対的な評価対象になることはほぼありません。
「資格をいろいろ持たなければ」と思って勉強していらっしゃる人は多いです。
しかし、現実問題として、「資格が多いから」と評価されるわけでも無ければ特別に優遇されるわけでもありません。当然ですね。
実務がすべてと言っても過言ではない?
個人の能力や実務経験の問題ですから、資格を持っているからといって、ぼんやりしながら仕事していて「うーん、もうあんまりやりたくないなぁ、面倒くさいなぁ」なんて言いながら仕事をしても誰も給料はくれません。
資格をどう活かしていくのか、どう勉強してきたかというのが大事なので、あれも取ってこれも取ってと、資格にこだわりすぎないことが重要です。
資格はあくまでも仕事の道具にすぎませんから。
不動産に関する資格はたくさんある
不動産に関わる資格、たくさんあります。ほとんどが民間資格ですが、その中でも数少ない国家資格であり、必須だと思う資格はやはり宅地建物取引士でしょう。略して「宅建」です。
その他、
- 賃貸経営管理士
- 不動産キャリアパーソン
- 不動産コンサルティング技能士(コンサルティングマスター)
- 住宅ローンアドバイザー
- 相続診断士(相続〇〇と名の付く資格多数)
- 敷金診断士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 建築施工技士
- 競売診断士
- マンション管理士
もっと枠を広げれば、建築、法律、金融と、絡んでくる資格は数えきれません。
資格だけでは食べていけない?
では、これをたくさん持っていれば持っているだけいいのか?ということです。
先ほど申し上げたように、資格で仕事をするわけではなく、いくら資格を持っていてもその人にやる気がなければ只の「絵に描いた餅」です。
ただ単に自分のモチベーションを高めるために取得する?それでは何も意味がありません。
宅建士が不動産の中でも代表的な資格の一つで、国家資格なのですが、一緒に勉強していた仲間で、「『会社が取っておけ、金は会社が払うから』と言われたので勉強している」と言っていた人がいます。
もう3回目の挑戦だそうで、その会社もどうなんでしょうね。要は本人にヤル気がなかったら資格を取ったとしても活かせるはずがないと思いませんか?
その前におそらく合格することさえできないはずです。鉛筆転がして運よく合格したとしても何も意味がありません。
目的を持つのは大事なことですが、資格取得は強制されて取得するものではありません。
何のために資格を取るのか?
何のために資格を取るのか?、会社のため?自分を大きく見せるため?自尊心を満足するため?違いますよね。
自分がその資格を取って今後の仕事に少しでも活かすためですね。であれば、自らお金を払って「俺は頑張る!」と言わせるまで周囲は黙っておくべきだと思います。
当然、サポートは必要ですよ。「こういう資格はあなたに向いている」とかですね。
ちなみに私は宅建士だけしか持っていませんが、あとは別に資格を持っていなくても、勉強は十分しているつもりですので、ある程度は分かっているつもり(?)ですよ。
資格を持っている人でも活かすことなく何年も放ったらかしであれば知識というのは直ぐに忘れてしまいます。
ただ名刺に書いているだけ、になりかねません。
それよりも、資格など取っていなくても日頃から努力して勉強している人には敵いません。私が客だったら絶対後者に依頼しますね。