内覧時にあった設備がない?買主からのクレーム,これも調査不足になる?

不動産に関するお困り事・ご相談事

空き家物件の売却、設備が付いている事がほとんどです。

当然ながら、キッチン、トイレ、洗面所などは生活上、なくてはならないもので、内覧者からしてみれば´あって当然の物´です。

もしそれらが無い物件は見れば分かります。「え!トイレないの?」となります。

中にはそういった物件もあるのかもしれません。それは売主が次の住み替え場所に持って行ったとか...。絶対にないとは言えません。

所有者が取り外して引っ越した場合がある

「キッチンはこれ私自身が買ったもので気に入っているから取り外して持って行った」とか。

内覧時、購入希望者は住めるということを期待して内覧しますので、それらの一部がないとなると非常に困りますが、キッチン、トイレ、洗面所は極端な例です。

通常はあって当たり前ですが、もしなかったとしたら、それはそれで現状渡しが原則なので、仲介側としても、「この状態になります。必要であればお客様のほうでお願いします」としか言いようがありません。

それはそれで良いのです。最初から無い状態で、しかも買主はそれを承諾して購入されるわけですから。

「それは自分で買って取り付けよう」となるだけです。

内覧時と引渡し時は同じ状態が原則

ただ問題なのは、内覧時にあったものが、引渡し前に無くなっていたということです。

これは大問題に発展します!そりゃそうです。

本来有するべきものがなかったりしたら、「えっ!見たときはあったのに無いのはおかしいのでは?」となるとクレームが来ます。

我々はそういった連絡を受ければ当然売主に連絡します。たとえばエアコンがなくなっていたら、「〇〇さん、前あったエアコンですが、どうされました?」と聞くと、「あ~それ私が使うから取り外したよ」と平然と返事。

「え~~~!マジっすか?これはあるものと思って買主さんは期待して購入されていますよ」と言っても、

「これは私の物なので、どうしようと勝手なんじゃないの?」と言われます。´う~ん、困った´...。

これでは買主さんからの信用を無くします。ではこれは誰の責任なのか?

設備等の取り外しは打ち合わせ次第

これは正直、売主さんも悪いのですが、それを確認しなかった不動産業者も悪いです。

これも調査の部類に入ります。調査という一括りは非常に大きく、お客様が思っている以上に大きな仕事内容です。

事が起きてからでは遅く、これを防ぐ方法として、不動産取引の中でとても重要な書類の一部として、「設備報告書」なるものがあり、その名の通り設備がどこまで付いているのかを確認する書類です。

これは契約時に作成することが多く、そして契約時に説明することが大半です。その時に「これは付いていたよね?」と買主から指摘されるケースがあります。

よくあるのが、エアコン、ウォシュレット、照明等があったりします。買えば高いからですね。

そうなると、買主から「これはどうなるの?」と聞かれ、我々は「う~ん、売主が外されていますね」で済めば良いのですが、買主は「納得いかない」となると、あとは話し合いになってきます。

トラブル回避のための重要な事は?

そういったトラブルにならないよう、売主から「これはこのままですか?、それとも取り外しますか?」と書面に記載して聞いておくべきです。

そして、内覧時にこれは「売主さんが使いますから取り外します」と言えばいいだけです。それだけでトラブルが回避できます。

でもなかなか最初からそこまですることというのは現実的に難しかったりします。

なので、明言せずに、「これは外す可能性もあります」と買主に伝えておく必要があるかもしれませんね。

こういうことは不動産業者が間に入る以上、プロがきちんとした仕事をするべきだと私は思います。

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