1万円の賃貸も1億円の売買も同じ取引,だとしても手抜きは許されません

不動産に関するお困り事・ご相談事

営業マンによって実力の差がある?

人様に価値ある住まいを提供する立場である不動産仲介会社、本当は営業マンによってその営業能力に差があったらいけないことです。

ですが、差があるのは当然の事、昨日今日始めたばかりの営業マンでも一歩現場に出れば立派なプロの営業マンです。

それを言い訳ばかりしても行けませんし、知ったかぶりもいけません。

お客様はとっても頭がよく、一発で見抜きます。

学生向けの賃貸で家賃1万円の激安?

先日、御井か朝妻か合川かその付近で、久留米大学生向けで月額1万の賃貸物件がありました。

当然、仲介手数料というものを学生さんから頂戴するわけですが、賃料1万円のみです。

それが限界で、宅建業法上、それ以上の仲介手数料を頂戴したら違法となります。

案内してすぐに気に入ってくれたらいいのですが、「ちょっと親に相談する」となると、しばらく時間もかかるし、「『今度は親が見たい』と言っている」となれば再案内です。これはよくあることです。

同じ物件を4度、5度案内したことがあります。そうなれば最終的には借りてくれますけどね。

枯れてくれない場合もあります。それでも一切嫌な顔はしませんよ。

売買に至っては数棟の分譲建売のうちの一戸を買うのに半年迷った人もいました。

金額が違っても手抜きはダメ

決まった後は打ち合わせ、見積もり作成、入居日打ち合わせ、入居申し込み書作成、連帯保証人記入、入居審査(数日)、 重要事項説明、入金、晴れて鍵渡し、入居、入居後のサポートで一応は終了。

その後は管理部隊がやるか営業マン本人が管理までやるかどうかは会社次第。

それで1万円の報酬です。それまでに費やした時間とガソリン代、コピー代、電話代、コーヒー代、気遣い、その中でも一番は「時間」です。

割が合うのかどうなのか、でもそれが不動産屋というものです。

それを嫌がっていたら、不動産屋として失格ですし、もしやりたくなければ最初から´やらない´という選択肢もあるはずです。

超高額な取引も同じ

その一方で、1億円の売買取引、これは実際にあります。

私がこれまでに経験した一番高額な取引。1億500万というのがあります。

土地でしたが、やはりそれだけ高額となると普通の一軒家ではありません。

工場を建てるということで、買主さん側から質問を受けた内容が、「前に何が建っていたのか?それを昔まで遡って調べてほしい」とのこと。

そりゃあ駆けずり回りましたよ。近隣、役所関係、特に近隣が一番よく知っていると思って10数件回りました。それが調査の仕事です。

それを調査もしないで平気で「わかりません」という営業マンはたくさんいます。

我々が1億円もらうわけではありませんが、その重荷を背負って仕事をする以上は1億もらうつもりで働かなければなりません。

実際には3%なんですが、それでも300万です。

そりゃあ1万の仲介料と300万では差がありすぎますが、だからといって1万の仕事で手抜きをする訳にはいきません。

我々はお客様と1対1の取引である以上、同じ住まいを提供するわけですので、我々の都合だけで、そこに差別があってはいけません。

お客様によってお金の価値観も違うが、1件は1件

安いから適当でいいやと思っている営業マンがいかに多いことか、それは営業マンの気持ちの問題だけであって、1万円でも学生さんが払う1万円と、一流企業が払う300万というのは同じ価値なのかもしれません。

しかし、我々は同じ1つの取引である以上、同じ感覚で、同じ価値観をもって仕事をしないといけません。

もちろん、新人営業マンさんに1億の取引をすべて任せるわけにはいきません。

失敗したら大変ですからね。それは仕方がありません。

「1円を稼げないものは100万を稼ぐことはできない」、これは前に勤務していた社長が良く言っていた言葉で、今でも本当に身に染みております。

1万円も300万も仕事自体の業務量は同じかもしれませんが、質が違うだけでこんなにも報酬額が変わってくるんですから...。違和感を感じます。でもそれが不動産屋です。

1万円でも300万でも同じ責任感を持って仕事がんばるカツキ不動産でした。

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