値下げありきの不動産業者はどうなのか?実際に値下げはできるのか?

不動産に関するお困り事・ご相談事

GWが終わりましたね。皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?

私はどんな時でも仕事モードですので、何かご相談事があれば、いつでもおっしゃってください。

不動産業界、特に新築建売住宅を取り扱う私たちのような会社にとって、日々の営業活動の中でよく耳にする言葉があります。

この物件、値引きできますよ。うちはコネがあるんで、特別に交渉できます。

これは、初めてのお客様に対して某仲介業者が話しているという、実際に聞いた話です。

率直に申し上げて、私たちはこのような営業スタンスには大きな疑問を感じています。

値引きは“できるもの”ではない

まず大前提として、新築建売住宅は、すでに建築コストや利益計算がされたうえで価格が設定されており、むやみに値引きされるようなものではありません。

売主であるデベロッパーは多くが大手企業であり、「知り合いだから」「コネがあるから」といった理由で特別な値引きに応じるようなことは基本的にありません。

弊社は新築建売を主に扱っていますが、原則として価格交渉を前提とした営業は行っていません。

もちろん、状況やタイミングによって価格の見直しがある場合もありますが、それはあくまで売主側の販売戦略によるものです。

“値引きありき”の営業に潜むリスク

営業マンの中には、まだ価格が見直されたばかりの物件に対しても、最初から「値引きできます」と伝えてしまうケースもあるようです。

これは非常に無責任であり、お客様に誤解を与えるばかりか、売主との信頼関係を損ねかねません。

とくに「うちはコネがあるから」「太いパイプがあるから」というような言い方は、もはや誤情報と言っても過言ではありません。

多くの売主は大手企業であり、個人的なコネで価格が変動することはまずあり得ません。

そうした発言は、お客様の期待を不必要に煽るだけでなく、結果的に「話が違う」と不信感を持たれる原因にもなります。

弊社のスタンス、無理なことは言わない

弊社の基本方針は、「最終的に売主様と買主様が納得して取引が成立すること」です。

ですので、できないことや確約できないことは最初からお伝えしません。

無理に期待を煽っても、結果的にご満足いただけないお取引になってしまっては意味がないからです。

不動産は人生の中でも大きなお買い物。その分、誠実であるべきだと私たちは考えています。

業界全体に節度を

この業界は「生き馬の目を抜く」と表現されるような競争の激しい世界です。

しかし、だからこそ、節度ある営業姿勢が求められるのではないでしょうか。

“値下げありき”で話を進めるような風潮が広がると、結果的に業界全体の信用が失われてしまいます。

お客様も不安になりますし、誠実に対応している会社まで疑われかねません。

私たちはこれからも、正直に、誠実に、お客様と向き合ってまいります。

値下げの話が気になるときこそ、まずは信頼できるパートナーに相談してみてください。

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